演劇の公演で俳優は何度も同じ劇を繰り返し演じている。せりふの理想とされる言葉がある。いつでも、初めてそのことばを口にするように感情を表現することだ。この教訓は朗読にも音楽にも共通する。朗読なら作品を初めて読むように作品を表現すること、音楽なら初めて見る曲のように表現することだ。
— 渡辺知明 (@WATANABE_tomo) 2018年6月17日
言葉を伝達するだけの朗読はなぜおもしろくないのか。それは、作品に書かれた事態をただ伝えるだけのことで、それについての意味づけがないからだ。声のことばには文字に変換される面と意味づけされた感情面とがある。朗読では事態の意味は読み手の声で表現される。意味が読み手の感情を生み出すのだ。
— 渡辺知明 (@WATANABE_tomo) 2018年6月17日