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在韓米軍のブルックス司令官は21日、アメリカ西部コロラド州で開かれた安全保障をめぐる討論会で講演しました。


この中でブルックス司令官は、北朝鮮がことし5月に核実験場を爆破する様子を公開したことに触れ、「実験施設は破壊されたが、核兵器の製造は別問題だ。われわれは製造工場の閉鎖を見ておらず、北朝鮮が核燃料を放棄したということもない」と述べました。


そのうえで、「北朝鮮核兵器の製造能力は失われていない。北朝鮮は二面性のある国家で、製造工程を温存している意図をよく分析する必要がある」と述べ、本気で核を放棄する意志があるのか慎重に分析する必要があるという考えを示しました。


北朝鮮の非核化をめぐっては、史上初の米朝首脳会談を受けて今月上旬にポンペイ国務長官が訪朝したものの、北朝鮮外務省が、その後、「一方的で強盗のような要求だけを持ち出した」と批判するなど、立場の隔たりがあらわになっていて、アメリカ国内では、非核化の実現に懐疑的な見方が広がっています。