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フロリダ州南西部の沿岸では、藻の一種の有毒な植物プランクトンが異常に増えたことによる赤潮が発生していて、地元のメディアは影響が数か月にわたって続いていると伝えています。


現地からの映像には、浅瀬に生息する哺乳類のマナティーがあおむけに浮かんだまま死んでいたり、ウミガメや大量の魚の死骸が砂浜に打ち上げられていたりする様子が映っていて、こうした動画や画像がSNSを通じて広がっています。


現地を訪れた観光客の中には、多くの生き物の無残な姿を見て涙する人も見られました。


野生生物の保護に取り組む地元の当局によりますと、この地域では毎年のように赤潮が発生しますが、ことしは例年よりも規模が大きく、被害は160キロ余りの沿岸におよんでいるということです。


フロリダ州知事は先月、非常事態を宣言したのに続いて、今月3日にも、赤潮の原因となっている内陸の湖の水質を改善し、植物プランクトンの発生を抑えるなど、対策を急ぐよう指示しました。