[京都新聞]浄土宗で亀裂、大本山が離脱へ 知恩院以来72年ぶり、法主人事で https://t.co/Pp0WKBOFT3
— 京都新聞 (@kyoto_np) 2019年1月28日
寺院トップの「法主(ほっす)」が任期切れで不在となっている浄土宗大本山の清浄華院(しょうじょうけいん)(京都市上京区)は28日までに、同宗を離脱する意向を固めた。法主を巡っては、同院が推す前職の再任が昨年末に開かれた浄土宗内の会議で決まらず、29日に予定されている会議でも認められる可能性は低い見通しのため、離脱を決意した。既に関係解消のための内部手続きを終えているという。
実際に離脱したとすれば、浄土宗では戦後3度目。浄土宗の総大本山の離脱は、1947年の総本山知恩院(東山区)=62年復帰=以来72年ぶり。
浄土宗には七つの大本山があり、各本山の法主の任期が迫るたび、「浄土門主・法主推戴委員会」を設定している。清浄華院法主に関しては真野龍海氏(96)の任期が昨年12月27日までだったため、2回にわたり推戴委(委員長・豊岡鐐尓浄土宗宗務総長)が開催されたが結論は出ず、任期切れを迎えていた。
同院は「真野氏は高齢だが体調に問題もない。再任が認められない理由が分からない」として、今月25日の会議で浄土宗との関係解消を決定した。今後、宗教法人法の規定により府に宗教法人の規則変更を申請、府の認証を得られれば、関係解消が成立する。清浄華院の吉川文雄執事長(70)は「法主を守るためにやむを得ず離脱という手段を考えた。できれば穏便に解決したい」としている。