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堺屋さんは大阪市の出身で、東京大学経済学部を卒業後、昭和35年に当時の通産省に入り、昭和45年の大阪万博やその後の沖縄海洋博の開催に携わりました。

在職中の昭和50年に、石油危機を描いた小説、「油断!」で作家としてデビューし、よくとしには1940年代後半に生まれた第1次ベビーブーム世代が将来の日本にもたらす影響を予測した小説、「団塊の世代」がベストセラーになりました。

また、歴史小説も数多く手がけ、忠臣蔵を題材にした「峠の群像」や、豊臣秀吉の生涯を描いた「秀吉夢を超えた男」は、NHK大河ドラマの原作にもなりました。

そして、平成10年から2年間、民間人の閣僚として経済企画庁長官を務めたほか、平成25年には安倍内閣内閣官房参与に任命されるなど、政治や経済、それに文芸など幅広い分野で活躍してきました。

さらに、歴史を、経済から捉える新たな視点を提示したことなどで平成16年にNHK放送文化賞を受賞したほか、平成24年には旭日大綬章を受章しました。堺屋さんは先月、体調を崩して入院し、治療を受けていましたが、おととい8日、多臓器不全のため東京都内の病院で亡くなったいうことです。83歳でした。

堺屋太一さんは、2025年に開催が決まった「大阪・関西万博」の誘致にも力を尽くしてきました。

堺屋さんは、昭和35年に当時の通産省に入省し、昭和45年の大阪万博では万国博覧会準備室などの担当として、企画や開催に携わりました。2025年の「大阪・関西万博」でも、万博誘致に向けて大阪府にアドバイスをしていたほか、去年は、東京 新宿区にある自身の自宅を改築した美術館で万博の歴史をテーマにした展示会を開くなど、国内での機運の盛り上げにも努めていました。