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スーダンではパンや燃料の値上がりに対する抗議をきっかけに、去年12月以降、バシール大統領の退陣を求めるデモが各地で相次ぎ、これまでに治安当局との衝突で数十人が死亡しています。

こうした事態を受けてバシール大統領は22日、国民に向けてテレビ演説を行い、より大きな権限を治安当局に与える非常事態宣言を発表しました。

対象はスーダン全土で、期間は今後1年にわたるとして、併せて中央政府の閣僚と各州の知事を解任することも発表しました。

一方、演説では、みずからの任期の延長に道を開く憲法改正の議論を先送りするよう議会に求め、対話による問題の解決を呼びかけるなど、反政府側に一定の配慮も見せました。

しかし首都ハルツームなどではこの演説のあとも再び反政府デモが起きたほか、野党はあくまでも大統領の退陣を求める構えで、混乱が収まる見通しはたっていません。

バシール大統領は1989年のクーデター以降30年間にわたって権力を握っていますが、2009年には西部のダルフール地方での紛争で住民の殺害を命じた疑いなどで、国際刑事裁判所から逮捕状が出されています。