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イスラエルヘブライ大学で6日、公開されたのは、ユダヤ人の物理学者、アインシュタインが残した、合わせて110ページにのぼる手書きのノートや手紙で、多くがこれまで知られていませんでした。

この中には、アインシュタインの遺品の資料館のある大学側が行方が分からなくなっていると考えていた研究メモをはじめ、手書きの数学のノート、それに個人的な手紙が含まれています。

このうち息子のハンスに宛てた1935年の手紙では、ナチスドイツについて、「ドイツの軍備増強は極めて危険だが、ヨーロッパ各国はいまになってようやく真剣に捉え始めている」と各国の対応の遅れを嘆いています。

これらの資料は、アメリカ シカゴにある財団が個人の収集家から購入して大学に寄贈したということで、大学はアインシュタインが今月14日に生誕140年となるのを前に公開しました。

大学の関係者は「資料の内容や文脈はよく分からないことも多く、さらに研究が必要ですが、新たな発見があることをとても楽しみにしています」と話しています。