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 東京高裁の岡口基一裁判官(53)がツイッターに不適切な投稿をして訴訟当事者を傷つけたとして、訴訟当事者の代理人が国会の裁判官訴追委員会に岡口裁判官を罷免するよう求める請求状を提出しました。

 東京高裁で民事裁判を担当している岡口基一裁判官(53)は、自分が担当していない裁判についてツイッターに投稿し、裁判の当事者を傷つけたとして戒告の処分を受けています。

 岡口氏をめぐっては、今月4日、国会の裁判官訴追委員会が聞き取りを行っていて、岡口氏側は「投稿は表現の自由として保護されるべきだ」などとする意見書を提出しました。

 岡口氏は去年5月、高裁で判決があった犬の所有権をめぐる裁判で、「え?あなた?この犬を捨てたんでしょ?」などと投稿していますが、18日、この裁判で元飼い主の代理人を務めた弁護士が、岡口氏の罷免を求める請求状を訴追委員会に提出しました。

 請求状で元飼い主側は「多くの不特定多数と一緒になって誹謗中傷され、強い精神的ショックを受けた」と主張しています。

東京高等裁判所岡口基一裁判官(53)は、4年前、東京 江戸川区で女子高校生が殺害された事件の判決をめぐって、おととし12月、自身のツイッターに「首を絞められて苦しむ女性の姿に性的興奮を覚える性癖を持った男 そんな男に、無残にも殺されてしまった17歳の女性」というコメントを書き込みました。

岡口裁判官はこの書き込みなどをめぐって罷免を求める訴追請求が出され、国会の裁判官訴追委員会の調査の対象になり、今月4日には委員会に呼ばれて主張や意見を述べました。

亡くなった岩瀬加奈さんの両親は19日、「当事者である自分たちの意見も聞いてほしい」と要望し、委員会で意見を述べた後、会見を開きました。

父親の正史さんは「岡口裁判官には反省の様子がみられない。一度でも謝罪があれば、ここまでのことにはなっていない。表現の自由より、犯罪被害者の生活の平穏を十分配慮するという観点から判断をしてほしい」と話していました。

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