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鈴木宗男衆議院議員(71)は、北海道開発庁長官だった平成9年からよくとしにかけて、地元の2つの業者から合わせて1100万円の賄賂を受け取ったとして受託収賄やあっせん収賄など4つの罪に問われ、裁判で一貫して無罪を訴えましたが、平成22年に懲役2年の実刑が確定し服役しました。

鈴木元議員は平成24年東京地裁に再審を申し立て、弁護団は新たな証拠として、裁判での証人尋問の前に検察が贈賄側の証人に渡した「尋問シナリオ」という想定問答集を提出し、「証人にうその内容を証言させた」と主張しました。

20日の決定で、東京地方裁判所の家令和典裁判長は「法廷での証言と比べても、証人は尋問シナリオに忠実に供述しているわけではなく、自分の語りたいことをじょう舌に語っている様子も認められる」と指摘して、証言の信用性が失われるものではないという判断を示しました。

また「検察官がみずから作り上げたストーリーに基づいて関係者にうその供述を強要し、関係者がうその証言を行った合理的な疑いが生じるとは言えない」として、再審を認めませんでした。

鈴木宗男衆議院議員は東京 霞が関で会見を開き、「想定問答という重大な新証拠があるにもかかわらず、検察の誘導があったと認められず、裁判官に不信感を持った。間違った権力の乱用はあってはならないし、誰かが闘わなければ検察の悪しき慣習が残る。私の立ち位置で今後も闘っていく」と話していました。

代理人を務める弘中惇一郎弁護士は「検察は証人に、こう聞いたらこう話せと尋問シナリオにまとめ供述させた。裁判の内容全体をもう一度考え直す必要があると考えるのが普通だと思うが、裁判所に全く理解されず、致命的に間違った決定だ」と述べ、東京高等裁判所即時抗告する方針を明らかにしました。