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東京地検特捜部長の79歳の弁護士が、去年、運転する乗用車を誤って暴走させ、男性をはねて死亡させたとして、過失運転致死などの罪で在宅起訴されました。弁護士は起訴された内容を全面的に否認し、裁判で争う方針です。

在宅起訴されたのは、元東京地検特捜部長で弁護士の石川達紘被告(79)です。

東京地方検察庁によりますと、石川弁護士は去年2月、運転する乗用車を誤って320メートルにわたって暴走させ、東京 港区の歩道にいた男性をはねて死亡させたとして、過失運転致死などの罪に問われています。

車は、石川弁護士がエンジンをかけたまま外に出ようとした際に急発進し、男性をはねた時には100キロ以上のスピードが出ていたということです。

関係者によりますと、石川弁護士は「アクセルは踏んでいない」などと供述していますが、車の誤作動をうかがわせるデータは残されていないということで、検察は、誤ってアクセルを踏み込んだことが事故の原因と判断しました。

これに対し、石川弁護士の代理人の弁護士は「実況見分でアクセルを踏み込むことはできないと判明していたのに、起訴されたのは誠に残念だ。今後は法廷で争いたい」というコメントを発表しました。

石川弁護士は昭和40年に検事に任官し、ロッキード事件などの捜査を担当したあと、東京地検特捜部長や名古屋高検検事長などを歴任し、政財界の汚職事件を数多く手がけたことで知られています。

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