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リビアは、民主化運動「アラブの春」でカダフィ政権が崩壊したあと、首都トリポリを含む西部の暫定政府と、東部を支配下に置く軍事組織が対立し、国家が分裂した状態が続いています。

東部の軍事組織は3日、「西部に残るテロリスト集団を掃討する」との声明を出し、大規模な部隊の車列の映像を公表するとともに、トリポリに向けて進軍を始めたことを明らかにしました。

これに対して西部の暫定政府も声明を出し、「国家の統一に向けた努力を台なしにするものだ」と強く非難し、傘下の民兵組織に警戒態勢を取るよう指示しました。

その後、東部の軍事組織の報道官は、トリポリの近郊で西部の民兵組織との衝突が始まったと伝えていて、今後、戦闘が拡大することが懸念されています。

国連は、リビアの統一に向けた働きかけを続けていて、今月14日からは事態の打開を目指してリビア国民会議を開催すると発表しています。

東部の軍事組織の進軍は、国連のグテーレス事務総長が国民会議の準備を兼ねてトリポリに到着した日に行われたものでした。