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日銀の黒田総裁は、9日の参議院の財政金融委員会で、9日から閣僚級の交渉が始まる米中の貿易問題をめぐって「アジアの国々では米中の貿易摩擦がいちばんのリスクとして懸念されている。どういった形で収束されるのか、あるいは収束されなければ非常に大きな影響が出るのではないかと懸念しているのは私どもも同じだ」と述べました。

そのうえで、黒田総裁は「米中の貿易摩擦が高まると世界各国の貿易の下押し圧力につながるだけでなく、企業のマインドや金融市場の不安定化を通じて世界経済に広く影響を与える可能性がある」と述べ、交渉の行方やその影響を注視する考えを示しました。