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大阪市の小学5年生、仲邑菫初段(10)は、ことし4月、史上最年少の10歳0か月でプロ棋士になり、同じ月のデビュー戦では16歳の大森らん初段に敗れていました。

仲邑初段は8日、大阪で公式戦の2戦目となる女流棋聖戦の予選の対局に臨み、昭和50年にプロ入りした67歳のベテラン、田中智恵子四段と対局しました。

仲邑初段はいすに座ると足が床に届かないため、用意された踏み台に足を乗せて対局に臨み、集中した表情で打っていました。

持ち時間はそれぞれ1時間で、後手の仲邑初段は中盤から優位に進めて午後5時23分、田中四段を投了に追い込み、146手までで中押し勝ちしました。

仲邑初段は10歳4か月で公式戦初勝利をあげ、藤沢里菜女流三冠が持つ11歳8か月の最年少勝利記録を1年4か月更新しました。

対局のあと開かれた記者会見には、およそ60人の報道陣が集まりました。

仲邑初段は会見中、時折、てれた表情やはにかんだような笑顔を見せながら、8日の対局について「勝ててうれしかった」と話し、最年少勝利記録を更新したことについて聞かれると、「うれしい」とひと言、答えていました。

一方、敗れた田中四段は「仲邑初段は冷静な碁を打って、やっぱり強かった。これから研さんを積んで日本を代表する棋士になってほしい」と話していました。

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