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仲邑三段は6日、東京の日本棋院で女流タイトル戦のひとつ「女流棋聖戦」三番勝負の最終局に臨み、タイトルを持つ上野愛咲美女流二冠(21)と対局しました。

両者1勝1敗で迎えた対局は午後1時、黒番の上野女流二冠の初手で始まりました。

対局では、冷静に打ち続けた仲邑三段が中盤から上野女流二冠を大きく突き放す展開となり、午後2時59分、250手までで白番の仲邑三段が勝ちました。

仲邑三段は2勝1敗で「女流棋聖戦」のタイトルを奪い、自身初の女流タイトルを手にしました。

仲邑三段は現在「13歳11か月」で、2014年に藤沢里菜女流二冠(24)が打ち立てた女流タイトル獲得の最年少記録、「15歳9か月」をおよそ9年ぶりに更新しました。

対局のあと報道陣の取材に応じた仲邑三段は「反省点もあるが、戦いの碁で勝てたのはよかった。頑張っていれば結果は出るのかなと思う」と喜びを語りました。

一方、敗れた上野女流二冠は「戦いでやり損なって負けてしまった。仲邑三段はやはり勝負どころが強いと思った」と話していました。

囲碁の女流タイトルのひとつ「女流棋聖戦」を制して、タイトルを獲得した仲邑菫三段が対局後、会見に臨み「タイトルを取るのは大きなことなので、すごく自信になりました」と笑顔で喜びを語りました。

緊張した面持ちで会見に臨んだ仲邑三段でしたが、タイトル獲得について聞かれると「まだあまり実感はないですが、日々の努力が結果につながったと思います」と笑顔を見せました。

6日の対局については「前回のタイトル挑戦ではタイトルのことを考えてしまいだめでしたが、きょうは意外と冷静に打てました。戦いの連続の碁で苦しい場面もあったのであまり自信はありませんでした」と振り返りました。

また、プロ入り後の自身の成長については「全体的に少し精度があがり、ここ1年くらいで後半がうまくなったと思います。落ち着いて、自信を持って打てるようになったと思います」と話しました。

そして、今後の目標について問われると「世界戦で戦える棋士になりたいです。自分より若いプロ棋士も次々と出てくるが、尊敬される棋士になりたい」と真剣な面持ちで話していました。

仲邑三段は、プロ棋士で父親の仲邑信也九段の指導のもと、3歳から囲碁を始めました。

7歳からは強豪国 韓国にもたびたび訪れて力をつけ、2019年、日本棋院が中国や韓国に対抗できるトップ棋士を育成するため新たに設けた推薦枠に選ばれて、史上最年少となる10歳0か月でプロ棋士になりました。

プロ入り後も公式戦で順調に勝ち星を重ね、2021年3月には12歳0か月で「二段」に昇段して、二段昇段の最年少記録を53年ぶりに更新しました。

中学入学後は家族で大阪から東京に引っ越し、現在は都内の中学校に通いながら対局に臨んでいます。

去年は史上最年少の13歳1か月での女流タイトル挑戦となった「女流名人戦」、それに「扇興杯女流最強戦」の2度、女流タイトル獲得に挑戦しましたが、いずれも敗退しました。

今回の「女流棋聖戦」は、3回目の女流タイトル挑戦で、仲邑三段はいわば「3度目の正直」で史上最年少でのタイトル獲得を果たしました。

これまで「15歳9か月」の最年少記録を保持していた藤沢里菜女流二冠は「きょうの対局は早碁だったので、お互いの緊張感や熱意が伝わってきてこちらまでドキドキしました。上野さんが攻めの碁で厳しい戦いの中、仲邑さんが攻めきって最後に勝利したのはすごいと思います。記録を更新されることに関してあまり何も感じませんが、13歳でタイトルを獲得するというのは改めてすごいことで、努力してきたからこその結果かなと思います」と話していました。

仲邑三段の強さについて藤沢女流二冠は「仲邑さんは、いつも詰め碁のプリントを持って少しの隙間時間でも勉強しています。最近は安定して終盤まできれいに打ち回す技もどんどん磨かれていて、数か月ごとに強くなっている印象があります。自分にとってもいい刺激で、どれぐらい成長するのだろうという恐ろしさも感じます」と話していました。

そして「こんなに若くても努力を惜しまず頑張る姿は、棋士全体としてもパワーや刺激をもらっていると思います。これから私自身も厳しい立場になっていくと思いますが、少しでも成長できるように、少しでも戦えるようにしっかり準備していきたいです」と話していました。

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日本棋院の英才特別採用推薦棋士第1号として10歳0か月でプロ入り。

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