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フランスの有力紙「ルモンド」は31日付けの紙面で、日本が協力しフランスで建設される予定の高速炉「ASTRID(アストリッド)」について、フランスの原子力代替エネルギー庁が計画を中止したと伝えました。

この中で関係者が「アストリッドは死んだ。これ以上、資源やエネルギーを投入しない」と述べているとしたほか、計画の調整に当たる部署がこの春にすでに閉鎖されたとしています。

その理由として、高速炉には多額の投資が必要なのに対し、原子力発電所の燃料となるウランの価格は安いため、高速炉によって燃料を再利用することは経済的に見合わないことなどを挙げています。

報道を受けてフランスの原子力代替エネルギー庁は声明を発表し、高速炉の研究は今後も続けると強調しながらも、21世紀の後半までは高速炉の導入は必要なく「ASTRID」の建設は短期・中期には予定されていないとしています。

日本政府は3年前に福井県にある高速増殖炉もんじゅ廃炉を決めたあと、高速炉の開発でASTRIDに期待を寄せていただけに日本にも影響が予想されます。