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東西ドイツの統一につながったベルリンの壁が崩壊して、まもなく30年となるのを前に、ドイツのメルケル首相は4日、極右勢力のメンバーによって移民などが殺害された犠牲者を追悼する式典に出席し、今のドイツ社会を分断する右派勢力の台頭に警鐘を鳴らして悲劇の根絶を誓いました。

この事件は、2000年から7年の間にドイツ国内で極右勢力ネオナチのメンバーがトルコ系移民など10人を相次いで殺害したもので、ネオナチによる組織的な犯行はドイツ社会に衝撃を与えました。

ドイツのメルケル首相は4日、事件後、犯人が隠れていた東部のツヴィッカウで開かれた追悼式典に参加し「事件を二度とくり返さないために政府を挙げてできることはすべてする」と述べ、悲劇の根絶を誓いました。

ドイツでは今月9日、東西ドイツの統一につながったベルリンの壁が崩壊して30年の節目を迎えますが、旧東ドイツ地域の人たちの間には経済格差から「2級市民」との意識が残り、その不満の矛先がドイツに流入する移民に向けられ、難民に厳しい右派政党「ドイツのための選択肢」が急速に支持を広げています。

メルケル首相としては、ベルリンの壁崩壊の記念日を前に今のドイツ社会を分断する右派勢力の台頭に警鐘を鳴らしましたが、式典が開かれたツヴィッカウでは、メルケル首相を批判する集会が開かれるなど、埋まらぬ東西格差が生み出した新たな社会の溝が表面化した形です。

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