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21日から三重県を訪れている両陛下は、22日の伊勢神宮の外宮に続き、23日は皇室の祖先とされる「天照大神」をまつる内宮に参拝されました。

天皇陛下は午前9時半前、儀式での天皇の装束とされる「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」に身を包み、2頭立ての馬車で参道を進んで内宮の中心の正殿がある正宮の前に到着されました。

そして、歴代天皇に伝わる「三種の神器」の剣と曲玉(まがたま)を携えた侍従らとともに、屋根のある木の廊下をゆっくりと進んで正殿に向かわれました。

このあと天皇陛下は、正殿の前で玉串をささげて拝礼されたということです。

続いて午前10時半前、皇后さまが十二単(ひとえ)に身を包み、「おすべらかし」と呼ばれる髪型で、正宮の前に到着されました。

馬に対してアレルギー症状のある皇后さまは、馬車の代わりに、今月10日の「祝賀御列の儀(しゅくがおんれつのぎ)」のパレードで乗車したオープンカーで参道を進まれました。

皇后さまは、天皇陛下と同じように正殿の前で拝礼されたということです。

両陛下はこれで伊勢神宮の参拝を終え23日、帰京されます。

来週には、奈良県神武天皇陵と京都市孝明天皇陵、それに明治天皇陵に参拝し、「即位の礼」と「大嘗祭」が終わったことを伝えられます。

天皇皇后両陛下は、午後1時すぎに伊勢神宮の内宮を出て、車で近鉄宇治山田駅に向かわれました。内宮の宇治橋前から宇治山田駅までのおよそ5キロの道沿いには、天気に恵まれたこともあって人出が多く、三重県によりますと、1万3600人余りが見送ったということです。

両陛下の車は、見送る人たちの前にさしかかると、スピードを落としてゆっくり走り、沿道の人たちは手や小旗を振りながら『陛下』と声をかけたり、皇后さまの名前を呼んだりしていました。

東京から訪れていた23歳の女子大学生は「天気のよい日に両陛下のお姿を見ることができて幸せな気持ちになりました。皇后さまのほほえみが印象的で、思わず『雅子さま』と叫んでしまいました」と話していました。

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