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25日、北京で公開されたのは、中国の唐の時代の官僚で、遣唐使など外国からの使節の受け入れを担っていた李訓という人物の墓石に刻まれていた328文字の墓誌です。

墓誌は、6年前に河南省洛陽で見つかり、李訓の生前の経歴などが記されていて、文章の最後に「日本国朝臣備書」と刻まれていました。墓誌を発見した広東省深※センにある博物館の閻焔館長によりますと、日本の「朝臣備」という人物が書いたことを意味し、文字が書かれた年代から、「朝臣備」は遣唐使とともに留学生として唐に渡っていた吉備真備を指すとみられるということです。

吉備真備は、奈良時代に2度にわたって唐に渡り、当時の中国の政治や文化を学び、帰国後、日本の文化の発展に貢献したとされ、右大臣にまで出世しました。

明治大学東アジア石刻文物研究所の氣賀澤保規所長は、「吉備真備のものと考えていいと思う。これまで本人が書いたものは一切なかったが、これが見つかったことで、研究者が大いに刺激を受けて、これから新しい研究が始まっていくと思う」と話していました。

墓誌広東省深センにある「望野博物館」に保管されていて、来年、一般公開されるということです。

※センは土へんに川