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「これまで外国人観光客が大半でした。それこそ中国のお客さんが外国人の半分を占めていたけど、2週間前からピタリと止まりました。最近の頼りは常連のお客さん。それでなんとか保っている。

 秋葉原メイドカフェって、ディズニーランド帰りのお客さん、それに東京ドームで野球観戦した帰りのお客さんがよく流れて来てくれるんです。でも、いまはディズニーランドも休園だし、野球も無観客試合なので困りました」

 メイドカフェの多くは、決して広くない雑居ビルの一室で営業されている。メイドはテーブルでゲームやクジ引きをしながら、手を握るなど直接の接触は原則ないが、客とできるだけ距離を詰めてコミュニケーションをとるのが仕事だ。

 ひとたび「ライブ」が店内で始まれば、部屋の照明が落とされ、常連客はペンライトを振りながら踊り、お目当てのメイドにコールを送る。歌うメイドたちは、客の一人一人にマイクを向けながら会場を盛り上げる。ライブハウスさながらの光景が繰り広げられる。

「ウチの店では入店前に、『3次元の世界から2次元の世界に行く“おまじない”だよ』って言って、消毒用のアルコールを『魔法のお薬』としてお客さんの手に吹きかけています。あとは何もできないです。“濃厚接触”を避けろと言われても、我々はメイドなので頼まれたことをやらないと……」(メイドカフェ「B」・20代メイド)

 メイドの少女たちを束ねる「C」のオーナーにも話を聞いた。

「メイドやお客にマスクをさせたり、サービスを抑えたらお客が来なくなります。どうしたものか、っていうのが本音です。大手の老舗店をみながら、『ここまでならまだ、やってもいいのかな?』って感じで足並みを揃えています。もちろん、お上がダメだっていったら逆らってまでしません。それまでは、我々もメイドたちも生活がありますし、店が潰れても誰も補償はしてくれないから、そのまま営業を続けるしかないんですよ」