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オーストリア政府は、3月中旬に始めた外出制限について、先月14日から部分的に緩和していて今月1日からは新たに店舗の面積にかかわらずすべての商店に対して営業再開を許可しました。

メーデーの祭日後となった2日、多くの店が本格的に再開し、ウィーン市内の大型ショッピングモールは、大勢の市民が買い物を楽しむ姿が見られました。

店舗では、感染を予防するために、店員だけでなく、訪れた客もマスクなどで口と鼻を覆うことが義務化され、また入場制限が行われるなど対策が進められています。

新たな緩和策では、理容室やネイルサロンなど客とじかに接する業種も営業が認められました。

ウィーン市内の理容室では、消毒を徹底したうえで、客と客との距離を一定に保つことや、客に顔を近づける必要がある際には、フェイスシールドを着用するほか、飲み物や雑誌の提供は感染予防から禁止するなどの対策を行っています。

理容室の店長は、「働き方も大きく変わり、これは大きな挑戦だ」と話していました。

オーストリアは今月中旬からは、レストランの営業再開も目指していますが、各テーブルの人数を大人4人までに制限するなどルール作りも進めていて、経済活動の段階的な再開とともに、感染対策が課題となっています。

外出制限の解除についてEU=ヨーロッパ連合は先月、指針を発表し慎重に検討するよう加盟国に求めています。

指針の中でEUは解除に向けた要件として、感染者数が著しく減少し、安定した状態が一定期間、続いていることに加えて、再び感染が拡大する場合を想定して病院のICU=集中治療室やベッド数、人員を十分確保することや万全の検査態勢を整えることなどを求めています。

感染の減少の割合やその期間、病院の態勢などについて具体的な数値は示しておらず、各国に判断が委ねられています。

ただ、こうした判断は科学的な根拠に基づくべきだとしているほか、「調整なく制限が解除されれば各国間の摩擦が起きるおそれがある」としてEUに事前に通知するよう求めています。

そのうえで、制限の解除にあたっては、国内の地域の状況を踏まえて解除の対象を地域レベルから徐々に広げていくことや状況を継続的に監視し、必要に応じて制限の再開にも備えることなどを提言しています。

EUでは、当初、加盟国どうしが事前に調整をしないまま国境の閉鎖などに踏み切って混乱とあつれきを招いたことへの反省から、指針の中で各国間の調整の必要性を繰り返し強調していて、EU全体として秩序だった出口戦略を目指したい考えです。

ただ、感染の封じ込めと経済の再建という両立が容易でない課題について各国には考え方の違いもあり、制限解除の時期や方法をめぐる各国の対応は割れています。

フランスでは食料品や薬など必要最低限の買い物や軽い運動など以外の外出が厳しく制限されてきましたが、今月11日からは大型店舗やカフェ、レストラン以外のほとんどの商店の営業が認められ自宅から100キロ以内であれば移動制限もなくなります。

こうした中、ベラン保健相は2日、記者会見で警戒は続ける必要があるとして、今月24日まで予定していた「公衆衛生上の非常事態」を7月24日まで延長するとともに、国外からフランスに入国するすべての人たちの検査を行い、結果にかかわらず14日間の隔離措置を取る方針を示しました。

制限の緩和に伴ってフランス訪問を控えていたビジネスマンや観光客などが一気に入国するのを防ぐねらいもあるものとみられ、フランス政府は今月4日にこの措置を盛り込んだ法案を議会に提出し、法案は1週間以内に可決、成立する見通しです。

ベラン保健相は、「私たちはウイルスとともに生きなければならない。5月11日以降、たちまち気を抜いてしまったら国民のすばらしい努力がむだになりかねない」と述べ、制限の緩和後に再び感染が拡大するのを防ぎたい考えを示しました。

フランスでは、新型コロナウイルスの感染者の増え方が緩やかになっているとして、今月11日に外出制限が緩和されますが、政府は、公共交通機関を利用する際にはマスクの着用を義務づけるほか、国外から入国する人には検査を義務づけ、結果にかかわらず14日間の隔離措置を取る方針を示しました。

イギリスとEU各国を結ぶ高速鉄道ユーロスターは、4日から乗客に対してマスクの着用を義務づけるとし、「着用していない場合、旅行の拒否や罰金が科される可能性がある」と注意を呼びかけています。

スペイン政府は、2日に外出制限を一部緩和し、散歩や運動をおよそ50日ぶりに認めました。ただし、外出は自宅から1キロの範囲内とし、午前6時から10時、午後8時から11時の間に限るとしているほか、子どもや高齢者にはさらに短く時間を設定するなど、依然厳しい条件を設けています。

ヨーロッパでは、外出制限の緩和に伴い人の往来が戻りつつあり、再び感染が拡大する事態を防げるかが課題となっています。

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