フランス 外出制限など今週末から段階的に緩和へ #nhk_news https://t.co/g7ObG00s9P
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年11月24日
新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、外出制限などの措置が行われてきたヨーロッパでは、クリスマスを家族などと過ごすことができるのか市民の関心が高まる中、フランスとイギリスは相次いでクリスマスの期間に制限を一時的に緩和する方針を発表しました。
フランスのマクロン大統領は24日にテレビ演説を行い、10月30日から行ってきた外出制限を、段階的に緩和すると発表しました。
12月15日に、1日に確認される感染者が5000人程度になっていることなどを条件に、外出制限は夜間に限定し、長距離の移動を認めます。
さらに12月24日から大みそかにかけてのクリスマスをはさんだ休暇の時期は、一時的に、夜間も外出できるとしています。
またイギリス政府も、12月23日から27日までの5日間は、人と会うことを制限する措置を全国一律で緩和して、3世帯までが自宅や屋外の公共の場所で集まることを認めると発表しました。
フランスのマクロン大統領とイギリスのジョンソン首相は、それぞれ、「いつも通りのクリスマス休暇を過ごすことはできない」、「注意を怠ってはいけない」と演説やツイッターで述べ、クリスマスの期間中も警戒を緩めないよう呼びかけています。
マクロン大統領の発表によりますと、外出制限などの措置の緩和は3つの段階で行われます。
今月28日から始まる最初の段階では、小売店が人数を制限するなどの厳しい感染予防策を取ったうえで、店内に客を入れて営業することが認められるほか、教会などの宗教施設も再開されます。
散歩や運動も、自宅から20キロ以内、1日に3時間以内で認められ、自宅から1キロ以内、1時間以内という現在の制限が大幅に緩和されます。
ただ外出の理由を記した許可証を携行することが引き続き求められます。
来月15日には、1日の感染者数が5000人程度、集中治療室で治療を受けている患者が2500人から3000人ほどに減っていれば次の段階に移行します。
この段階では外出の制限は午後9時から朝7時までに限定され、外出許可証は必要なくなり、長距離の移動も認められます。
映画館や劇場、美術館も感染予防策を条件に再開できるとしています。
来月24日から大みそかにかけてのクリスマスをはさんだ休暇の時期は一時的に夜間の外出が認められます。
来年1月20日ごろを目安とした最終段階では、1日の感染者数が5000人を下回れば夜間の外出の制限が解除され、飲食店の営業も再開される見通しです。
フランスでは先月から今月にかけて、150万人以上の感染が確認されましたが、1人の感染者から何人に感染が広がるかを示す「実効再生産数」は、流行が拡大に向かうとされる「1」を今月上旬に下回りました。集中治療室の患者の人数も今月17日以降、減少に転じています。
フランス政府は1日に新たに確認される感染者を5000人程度に抑えれば、濃厚接触者を追跡し隔離などの対策ができるとしていて、検査能力を強化し、今月9日からの1週間には165万件のPCR検査を行っています。
ただ、依然として3万人以上が入院し、4000人以上が集中治療室で治療を受けるなど深刻な状態が続いていて、24日にはヨーロッパではイギリス、イタリアに続いて死者が5万人を超えました。
記者会見したフランス病院協会のトップは「病院への負担の状況を引き続き注視する必要がある」と指摘しています。
イギリス政府は24日、来月のクリスマスの期間中、家族や友人がともに過ごせるよう、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために人と会うことを制限する措置を、一時的に緩和すると発表しました。
クリスマスをはさむ来月23日から27日までの5日間、3世帯までが、自宅や屋外の公共の場所で集まることを認めるとしています。
イギリスでは、ロンドンのあるイングランドやスコットランドなど4つの地域がそれぞれ、独自の規制を設けていますが、この期間は一律で緩和するということです。
ジョンソン首相はツイッターに動画を投稿し、「誰もが家族や友人と一緒に過ごしたいと思っているが、注意を怠ってはいけない」と述べ、それぞれが責任を持って行動するよう呼びかけました。
ロンドンのあるイングランドでは、今月5日から行われている外出制限などの措置を来月2日に緩和して、地域の感染の状況に応じた規制に切り替える方針ですが、イギリスでは全国ですでに5万人を超える人が死亡するなど深刻な状況が続いていて、ジョンソン首相は状況を慎重に見極めながら規制の緩和を進める考えを示しています。
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