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日本将棋連盟は、対局の指し手を記録する「棋譜」をAIを使って自動で作成するシステムを16日の公式戦で初めて導入しました。記録係の立ち会いをなくすことで、人手不足の解消に加え、新型コロナウイルスの感染予防にも貢献できるとしています。

このシステムは日本将棋連盟と精密機器メーカーのリコーが共同で開発したもので、200局以上の実証実験を経て、16日に東京で行われている「女流王座戦」の対局で初めて導入されました。

天井から撮影する盤面の映像をAIが解析することで、駒の動きをリアルタイムで認識して、棋譜を自動で作ることができます。持ち時間が減ったことを対局者に伝える「秒読み」も自動音声が行います。

日本将棋連盟によりますと、将棋の対局数は近年増加し、年間で3000局以上におよびますが、これまではそのすべてに記録係が立ち会い棋譜を作成する必要がありました。

AIを使ったシステムは現時点では今期の「女流王座戦」の40局余りで使用が決まっているということで、連盟はほかの棋戦でも導入を目指し、記録係の人手不足の解消に役立てたいとしています。

また、記録係の立ち会いがなくなって対局室内の人数が減るため、新型コロナウイルスの感染予防にも貢献できるとしています。

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