https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

4月は緊急事態宣言が出ていて、減少の幅は統計が比較できる2001年以降で最も大きくなり、記録的な落ち込みとなりました。

総務省が発表した家計調査によりますと、ことし4月に1人暮らしを除く世帯が消費に使った金額は、1世帯当たり26万7922円でした。

物価の変動による影響を除いた実質で、前の年の同じ月を11.1%下回り、7か月連続で減少しました。

4月は感染拡大を受けて緊急事態宣言が出ていて、減少の幅は統計が比較できる2001年以降で最も大きくなり、記録的な落ち込みとなりました。

内訳をみると、外出自粛の影響で、
▽パック旅行費が97.1%減少したほか、
▽ホテルなどの宿泊料も94.7%減少しました。

さらに、飲食店の休業などによって、外食での、
▽飲酒代は90.3%減り、
▽食事代も63.3%減っています。

一方、支出が増加したものでは、需要が高まっているマスクなどの「保健用消耗品」が2.2倍余りに増えました。

自宅で過ごす人が増えたことで、いわゆる「巣ごもり消費」も伸びています。

このうち、
▽パスタが70.5%、
▽即席麺が43.3%、それぞれ増えたほか、
▽チューハイやワインなど、酒類も21%増えました。

また、
▽ゲームソフトは2倍余りとなったほか、
▽ゲーム機は68.2%増えました。

総務省は「一部の品目に巣ごもり需要もみられたが、全体としては大きな減少となった。今後の消費の動向を注視したい」と話しています。

4月の消費は記録的な落ち込みとなりましたが、品目別で見ると、外出の自粛による影響が支出の増減両面ではっきりと表れました。

支出が減少した品目では、パック旅行費やホテルなどの宿泊料のほかにも、
▽航空運賃が94.5%、
▽有料道路料金が57.5%、
▽ガソリンは28.2%、それぞれ減りました。

▽映画や演劇などの入場料は92.7%減り、
▽遊園地の入場料や乗り物代も97.8%減りました。

さらに、
▽鉄道の通学定期代が88.1%、
▽鉄道の通勤定期代も41.2%、それぞれ減っていて、
学校の休校や企業の在宅勤務が増えた影響が出ています。

また、デパートや衣料品を取り扱う店舗の休業が広がった影響などで、
▽スーツが79.9%、
▽女性用のスラックスも61.5%、それぞれ減りました。

化粧品関連でも、
▽口紅が41.1%、
▽乳液が18.5%、それぞれ減っていて、
外出の自粛に加え、マスクを着ける人が増えたことも影響したとみられます。

一方、外出自粛による「巣ごもり」で支出が増えた品目もあります。

特に、
▽ゲームソフトが2倍余り、
▽ゲーム機が68.2%、
それぞれ増えたのが目立っています。

テレワークやオンライン授業が広がったことで、
パソコンへの支出が72.3%増加。

自宅でインターネットを利用する時間が増えたことで、
ネット接続料は17.7%増えました。

さらに、自宅で食事をする人が増えたことで、パスタや即席麺のほかにも、
▽生鮮肉が20.7%、
▽冷凍調理食品が19%、
▽コメも11.8%、それぞれ支出が増えました。

また、外出を自粛し、自宅で過ごす時間が増えたこともあって、
▽「光熱・水道費」も7.4%増えました。

#経済統計