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フランスのルドリアン外相は1日、内戦状態が続く北アフリカリビアについて、事態の悪化はトルコが暫定政府を軍事的に支援しているためだとして、EU=ヨーロッパ連合に対し、トルコへの制裁などについて協議するよう提案したことを明らかにしました。

ルドリアン外相は1日、フランス議会で、内戦状態が続くリビアについて、事態の悪化は、トルコが暫定政府を軍事的に支援しているためだとして、トルコに対する制裁などについて協議するため外相会議を開くようEUに提案したことを明らかにしました。

産油国リビアでは、独裁政権の崩壊後、エジプトやロシアが支持する東部の軍事組織と、国連が承認しトルコが支援する西部の暫定政府の間で戦闘が続いていて、関係国による軍事的な支援が事態を悪化させているという指摘が出ています。

こうした中、和平の仲介にあたってきたフランスのマクロン大統領は先週、「トルコは危険な駆け引きをしている」などと批判し、これに対してトルコのチャウシュオール外相も30日、「フランスは自身の国益しか顧みず、東部の軍事組織を支持している」と反論するなど、非難の応酬となっています。

フランスは1日、トルコに対するNATO北大西洋条約機構の対応は不十分だとして、地中海でリビアへの武器の密輸などを監視するNATOの活動への参加を見合わせることも明らかにするなどトルコとの間で対立が深まっています。

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