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実家は都内のお寺。東大法学部から慶應大ローススクールを経て、弁護士になった。「次男で実家を継がなくても良いので、好きにやらせてもらってます」と柔和な語り口で話すが、幼いころから慣れ親しんできた仏教への道も諦めず、ロースクール時代に修行して正式に僧侶となった。

現在は、2つの立場を活かして、お寺が抱える法的問題に取り組み、弁護士ドットコムニュースの法律解説や、仏教専門の雑誌『月刊住職』で法律相談の連載も担当する。さらに仏教系大学の監事もつとめ、「将来的には若い僧侶や学生たちに法教育をしていきたい」と願う。

「私の実家や、周りのお寺を見ていますと、いわゆる世俗のことに疎い方が多いです。たとえば、お寺は古くから土地を貸すなどをしてきましたが、借地権で法的なトラブルを抱えているところは少なくありません。

また、お寺には檀家さんから人生相談を受けることがありますが、その中には法律的な問題が持ち込まれるケースがあります。

もしも弁護士になれば、困っているお寺や檀家さんのトラブルを解決したり、あるいは、未然に防いだりできるだろうという思いから、司法試験を志しました」

本間弁護士の勉強法の秘訣は、早起きだ。実家がお寺だったため、朝日とともに起きて勉強をする習慣がついていたという。

「早起きしたほうが、集中力も上がります」という。勉強法は、いわゆる「基本書」を複数冊読むスタイル。「普通は1冊を何回も繰り返せとよく言われますが、私の場合は複数冊読んで理解を深めたり、問題演習をやったり。インプットとアウトプットを意識しながら勉強していました」

一方で、仏教の道にも惹かれていた。東大から進んだ慶應ロースクール時代だ。23歳のときには夏休みを利用して、正式に僧侶となるために35日にわたって修行した。

ほかの同級生たちは、集中して勉強をする時期だが、本間弁護士は「夏休みで日程が空けられたので、ちょうど入れるご縁だなと思いました。滝壺に飛び込むような気持ちでした」と笑う。

実際の「滝壺」はどのようなものだったのだろうか。

「当時の制度ですと、大本山で1週間ほど仏教の教えについて、講習を受けます。それから試験を受けて、合格したら、今度は読経の試験。それにも合格したら、今度は総本山で35日間の修行があります。その修行が明けたら、僧籍が得られます」

本間弁護士はさらりと話すが、総本山での修行は決して楽なものではない。朝4時に起床して水行をすることもある。しかし、辛くて逃げたいと思ったことはなかったという。

「もうその中に入れば、流れるままというところで……」と微笑む。

その後、見事、現役で司法試験に合格した。仏教と法律。異なる世界を同時並行で学んだ印象は?

「仏教の仏教学や宗教学といった人文系と、法律の社会科学系はだいぶ趣きが違っています。試験勉強に限定の話なんですけど、社会科学系は割と答えがきっちり出ることが多いです。

よく言われますけれど、司法試験の論文は、数学のように論理で解いていくようなものです。でも、仏教学とか宗教学についてはあらかじめこれだ、という答えはなく、自分の心につながっていくようなものです。まったく違っているなという認識ですね」

司法試験に合格後は、司法修習を経て、東京の法律事務所に入った。1年半ほどそこで働いたあとは、横浜市にある現在の法律事務所に在籍、もう10年になる。

駆け出しのころから一般民事を扱うが、「世俗にまみれたトラブル」をどう受け止めているのだろうか。

「そもそも、弁護士になりたいと思ったきっかけが、そうしたお寺のトラブルを解決したい、未然に防ぎたいということ、それからお寺を頼ってくれる檀家信徒さんの力になりたいというところでした。

お寺に持ち込まれる、檀家信徒さんからの相談がまさに相続や賃貸借の問題、労務トラブルが多いです。仏の教えだけでなく、そうした世俗面のトラブルや問題を解決したいと思っています。解決することで、みなさんの気持ちが安らげばいいかなという思いです」

古来より、寺院は地域で人々の悩みや問題を受け止めてきた機関だった。

「いわゆる『駆け込み寺』という言葉がありますけれども、昔から困りごとのトラブルは地域のお寺に持ち込まれていたんじゃないかなと思います」

現在、寺院法務も手がける。

「いわゆる会社法務とか企業法務とか知財法務とか分野がありますけれども、お寺に特化したものとして寺院法務があります。

お寺の抱えている問題で最も多いのが、借地です。法の整備がされていない昔から、土地を貸しているお寺が多いのですが、現在は地代や更新料の増額、借地管理に関するトラブルになっているケースが少なくありません。

ほかにも、墓の管理の問題も多いです。檀家さんが墓地の管理料を払ってくれないなどのトラブルですね。また、墓地規則を変えたい、宗派の離脱をしたいなど、宗教法人法にほかの法律が関わってくることが特徴的です」

中には高齢者施設や幼稚園、保育園、病院を運営するお寺もあり、法務は多岐にわたる。こうした寺院法務を本格的に取り組んできたのが、本間弁護士だ。近年は、特に寺院法務のニーズの高まりを感じるという。

「今までは、お寺の内々で済ましていたことが、ネットで検索されてこういうふうな解決法があるんじゃないかと。だんだんと外部に相談して解決したいという方向性を持たれている気がします」

将来は、宗教法人法の分野を開拓したいと語る。

「まだまだ未開拓の分野です。たとえば、企業法務だと、いろいろ大きな事務所があり、組織的な対応をしています。同じように、事務所を弁護士法人化するなどして、組織的に取り組んで、寺院法務、宗教法人法務という分野を確立していきたいなと思っています。

『月刊住職』を見ていただくとわかりますが、たとえば修行中にハラスメントがあったり、まだまだガバナンスが行き届いていないところもあります。そういう分野についても、従前からある宗教の伝統を損なわないかたちで、現代のガバナンスを導入して、宗教界に法律を浸透させていけたらと思っています」

ロースクール時代、多様な人材が集まっていたが、お寺出身者も少なくなかった。今、そうした弁護士たちと「横の連携」を作っているという。

「2カ月に1度くらい、宗教法人法の勉強会があります。そういう場でお寺出身の弁護士で集まったりしていますね。ほかにも、宗教法人を専門にやっていらっしゃる税理士や行政書士、社労士の方々がいらっしゃるので、そういう士業が連携して、ワンストップサービスを提供できたらいいなあと話しているところです」

寺院法務の本を書くなど、後進の育成にも力を入れている。仏教界と法曹界をつなぎたいという願いからだ。

「現在、仏教系である立正大学の監事もやっておりますので、今後は、学生の法教育にも力を入れていきたいです」

#坊主と弁護士

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#坊主と税理士#坊主丸儲け

 新型コロナウイルスの感染拡大で社会に不安感が漂うなか、メディアには歯切れのよい言説があふれている。強く明確な言葉で「正しさ」を主張する、ブレない政治家やコメンテーターが人気を集め、正義感にかられた“自粛警察”の行動がSNSをにぎわす。

滋賀県東近江市の玄照寺(真宗大谷派)の住職をしている瓜生崇(うりうたかし)さん(46)だ。

「何が正しいか分からない状況の中で、人は『正しさ』をつかみたいという誘惑にかられるのです。複雑なものを複雑なまま受け入れるのは苦しい。白黒はっきりした明確な答えを与え、疑問を消し去ってくれる存在に惹かれ、依存していきます」。自らもそうした「正しさ」に依存した経験をもつ。

「白黒はっきりした明確な答え」は、二分法による一面的な考え。
思考の三原則に従い、長い目で・多面的に(出来れば全面的に)・根本的に、考える。
中庸(過不及のない状態)が正しい。
正しい答えが無いのではない。

#中正

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