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The Federal Reserve is committed to using its full range of tools to support the U.S. economy in this challenging time, thereby promoting its maximum employment and price stability goals.

The coronavirus outbreak is causing tremendous human and economic hardship across the United States and around the world. Following sharp declines, economic activity and employment have picked up somewhat in recent months but remain well below their levels at the beginning of the year. Weaker demand and significantly lower oil prices are holding down consumer price inflation. Overall financial conditions have improved in recent months, in part reflecting policy measures to support the economy and the flow of credit to U.S. households and businesses.

The path of the economy will depend significantly on the course of the virus. The ongoing public health crisis will weigh heavily on economic activity, employment, and inflation in the near term, and poses considerable risks to the economic outlook over the medium term. In light of these developments, the Committee decided to maintain the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent. The Committee expects to maintain this target range until it is confident that the economy has weathered recent events and is on track to achieve its maximum employment and price stability goals.

The Committee will continue to monitor the implications of incoming information for the economic outlook, including information related to public health, as well as global developments and muted inflation pressures, and will use its tools and act as appropriate to support the economy. In determining the timing and size of future adjustments to the stance of monetary policy, the Committee will assess realized and expected economic conditions relative to its maximum employment objective and its symmetric 2 percent inflation objective. This assessment will take into account a wide range of information, including measures of labor market conditions, indicators of inflation pressures and inflation expectations, and readings on financial and international developments.

To support the flow of credit to households and businesses, over coming months the Federal Reserve will increase its holdings of Treasury securities and agency residential and commercial mortgage-backed securities at least at the current pace to sustain smooth market functioning, thereby fostering effective transmission of monetary policy to broader financial conditions. In addition, the Open Market Desk will continue to offer large-scale overnight and term repurchase agreement operations. The Committee will closely monitor developments and is prepared to adjust its plans as appropriate.

Voting for the monetary policy action were Jerome H. Powell, Chair; John C. Williams, Vice Chair; Michelle W. Bowman; Lael Brainard; Richard H. Clarida; Patrick Harker; Robert S. Kaplan; Neel Kashkari; Loretta J. Mester; and Randal K. Quarles.

米連邦準備理事会(FRB)は、この厳しい局面で米経済を支援するためにあらゆる手段を行使し、雇用最大化と物価安定という目標を促進することに全力で取り組む。

新型コロナウイルスの感染拡大は、米国および世界中で多大な人的および経済的苦難をもたらたしている。経済活動と雇用は急速な落ち込みの後、ここ数カ月で幾分持ち直したが、年初の水準を大きく下回ったままだ(Following sharp declines, economic activity and employment have picked up somewhat in recent months but remain well below their levels at the beginning of the year)。需要低迷と原油価格の大幅な下落は消費者物価の上昇を抑えている。経済および米国の家計や企業への信用の流れを支援するための政策措置を部分的に反映し、全体的な金融状況はここ数カ月で(in recent months)改善した。

経済の道筋は、ウイルスの行方に著しく左右されるだろう(The path of the economy will depend significantly on the course of the virus)。現在進行中の公衆衛生の危機は短期的に経済活動、雇用、インフレの大きな重しとなり、中期的な経済見通しに著しいリスクをもたらすだろう。こうした状況を踏まえ、委員会はフェデラルファンド(FF)金利の目標誘導レンジを0─0.25%に維持することを決定した。委員会は経済が最近の出来事を乗り切り、雇用最大化と物価安定の目標を達成する軌道に乗ったと確信するまで、この目標誘導レンジを維持すると予想する。

委員会は、公衆衛生に関連する情報、世界動向、弱いインフレ圧力を含む、今後もたらされる経済見通しに関する情報の意味を引き続き監視し、経済を支援するために手段を活用して適切に行動する。金融政策の運営姿勢の将来的な調整の時期と規模を決めるに当たり、委員会は最大雇用の目標と対称的な2%のインフレ目標との比較で経済状況の実績と見通しを評価する。この評価は、労働市場の状況に関する指標、インフレ圧力やインフレ期待の指標、金融動向や国際情勢の解釈を含む幅広い情報を考慮する。

米連邦準備理事会(FRB)は28─29日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0─0.25%に据え置くことを全会一致で決定した。新型コロナウイルス感染拡大の影響からの景気回復に向け「あらゆる手段」を尽くすとし、必要な限り政策金利をゼロ%近辺にとどめると改めて表明した。

FRBは声明で「この厳しい局面で米経済を支援するためにあらゆる手段を行使し、雇用最大化と物価安定という目標を促進することに全力で取り組む」と表明した。

パウエルFRB議長はFOMC後の記者会見で「新型ウイルス感染者の増加、および感染拡大抑制に向け新たに講じられた措置が経済活動の回復の重しになり始めている幾分の兆候が、ここ数週間見られている」と指摘。「米国は新型ウイルス感染拡大への対応で新たな段階に入った」と述べた。

その上で、米経済の先行き不透明性がいかに高いかを強調。感染を巡る状況は目まぐるしく変化しているため、政策当局者は携帯電話の利用状況で人々の動きを追跡する企業のデータなどから動向を把握しようとしているとし、「感染が急拡大し始めてから景気回復のペースは鈍化したようだ」と述べた。

米国では南部と南西部を中心に感染がこのところ急拡大している。エコノミストやアナリストの間では迅速な景気回復に対する期待が後退しているが、パウエル議長の発言はこうした見方を裏付けるものとなった。

FOMC声明も、米景気回復の動向は新型ウイルス感染を巡る状況に直接につながっているとの見方を反映。「経済活動と雇用は急速な落ち込みの後、ここ数カ月で幾分持ち直したが、年初の水準を大きく下回ったままだ」とし、「経済の道筋はウイルスの行方に著しく左右されるだろう」とした。

その上で「委員会は経済が最近の出来事を乗り切り、雇用最大化と物価安定の目標を達成する軌道に乗ったと確信するまで、この目標誘導レンジを維持すると予想する」とした。

パウエル議長は「利上げについては検討することすら考えていない」と断言した。ホテルやレストランなどコロナの打撃を受けた業界で失われた雇用がすぐに戻ることはないとし、景気回復には長い時間がかかると指摘。「当面はこうした状態が続くだろう」と語った。

FOMC声明の公表後、米株は上げ幅を拡大。長期の米国債利回りは小幅に上昇した。ドル指数.DXYは2年ぶりの安値に沈んだ。

エドワード・ジョーンズ(セントルイス)の投資ストラテジスト、ネラ・リチャードソン氏は「FRBが声明で『経済の道筋はウイルスの行方に著しく左右される』と表明したことは注目に値する」と指摘。「新型ウイルス感染がどのように展開するか予見できないのは周知の事実だ。この文言はFRBが見通しにおいて新型ウイルス感染状況を重視していること、さらに見通しは不確実性が高いことを示している」と述べた。

パウエル議長は、公式の経済統計で成長鈍化が確認されれば、一段の政策緩和も可能との考えを示唆した。

30日に発表される第2・四半期の米国内総生産(GDP)速報値は、前期比年率34%減と予想されている。

6月の前回FOMC以降、米国のコロナ感染状況は悪化。1日当たりの新規感染者は平均で6万5000人程度と、6月中旬のおよそ3倍となっている。

今回のFOMCでは、フォワドガイダンス強化を巡り討議され、FRBは失業率とインフレ率が明確な目標に達するまで金利変更はないと確約する可能性があるとの見方も出ていた。ただ今回のFOMC声明にはこうした変更を示す文言はなく、アナリストは次回9月のFOMCに持ち越されるとの見方を示している。

FRBは、29日まで開いた金融政策を決める会合で、今のゼロ金利政策と、国債などを買い入れて大量の資金を供給する量的緩和策を維持することを全会一致で決めました。

あわせて発表された声明では、新型コロナウイルスの影響で急激に落ち込んだアメリカの経済活動と雇用は、ここ数か月でいくぶん回復したものの、ことし初めの水準をはるかに下回っているとしています。

会合のあと記者会見したパウエル議長は景気の先行きについて、「先月下旬以降、消費支出の減少がみられ、雇用回復も鈍くなっている。今の景気後退は最も深刻で、ことし初めの水準に戻るまでにはしばらく時間がかかる」と述べ、当面、大規模な金融緩和を継続する方針を強調しました。

アメリカでは新型ウイルスの感染拡大に歯止めがかかっておらず、経済活動を再び規制する地域も出るなど景気回復のペースが鈍っていて、当初想定されたV字型の回復は難しい情勢になっています。

#FOMC#FRB