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アメリカ西部では山火事の被害が拡大を続けています。

各州によりますと、カリフォルニア州で24人、オレゴン州で10人、ワシントン州で1人が死亡したということで、死者はこれまでに少なくとも35人に上っています。

こうした中、14日、カリフォルニア州を訪れたトランプ大統領は、記者団に対し「これまででもっともひどい山火事の1つだ」と述べました。

そして、地球温暖化への対策が必要かと問われたのに対し、フィンランドなどの指導者は『私たちの国にも乾燥して燃えやすい森林があるが山火事の問題はない。森林管理をきちんとしているからだ』と言っている。カリフォルニアでも同じことをする必要がある」と述べ、山火事は温暖化対策の問題ではないという考えを示しました。

一方、大統領選挙で政権奪還を目指す民主党のバイデン候補は地元の東部デラウェア州で演説し、山火事の背景には地球温暖化があるという認識を示したうえで、「科学を尊重する大統領が必要だ。トランプ大統領は国民を守るというもっとも基本的な責務を果たしていない」と述べ、温暖化対策に否定的なトランプ大統領を批判しました。

アメリカ西部で続く山火事について国連のデュジャリック報道官は、14日の記者会見で「異常気象は、地球温暖化に関係していると固く信じている」と述べて、山火事を引き起こす一因になっている高温や乾燥などの異常気象は地球温暖化に関係しているという考えを強調しました。

また、国連のグテーレス事務総長は今月9日に行った記者会見で、「これは地球温暖化の結果であると同時に、温暖化を悪化させる要因にもなっている。二酸化炭素の排出量を削減するために不可欠な森林を破壊しているからだ」と述べて温暖化対策の緊急性を訴えています。

#米大統領

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