元慰安婦の損害賠償判決 日韓関係 一層悪化の見通し #nhk_news https://t.co/GZutpMfG7O
— NHKニュース (@nhk_news) 2021年1月8日
慰安婦問題をめぐり、韓国の裁判所が日本政府に賠償を命じる判決を言い渡したことについて、政府は、断じて受け入れられないとして韓国政府に適切な対応を求めていくことにしています。
一方、韓国政府は、裁判所の判断を尊重するという見解を示していて、冷え込んでいる日韓関係の一層の悪化は避けられない見通しです。慰安婦問題をめぐり、ソウルの地方裁判所は8日、日本政府に対し、元慰安婦の女性らへの賠償を命じる判決を言い渡し、外務省の秋葉事務次官が韓国のナム・グァンピョ駐日大使を外務省に呼び、判決は極めて遺憾で、断じて受け入れられないと抗議しました。
政府は、主権国家はほかの国の裁判権に服さないとされる国際法上の「主権免除」の原則から訴えは却下されるべきだと繰り返し表明しており、政府関係者は「国際法の世界で『主権免除』の原則は常識中の常識であり、今回の判決は恥ずべきことだ」と指摘しています。
政府は、韓国の裁判権に服することは認められないという立場から控訴はしない方針で、判決はこのまま確定する見通しですが、引き続き韓国政府に対し、適切な対応を求めるとともに国際社会に向けて日本の立場を丁寧に説明していく考えです。
一方、韓国政府は、裁判所の判断を尊重するという見解を示していて、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題などで冷え込んでいる日韓関係の一層の悪化は避けられない見通しです。
茂木外相 元慰安婦への賠償判決巡り韓国外相に抗議 #nhk_news https://t.co/3oNxvsQ2ib
— NHKニュース (@nhk_news) 2021年1月9日
ブラジルを訪問中の茂木外務大臣は、日本時間の午前8時20分ごろからおよそ20分間、韓国のカン・ギョンファ外相と電話で会談しました。
この中で茂木大臣は、慰安婦問題をめぐり、ソウルの地方裁判所が日本政府に対し、元慰安婦の女性らへの賠償を命じる判決を言い渡したことについて、「極めて遺憾で、断じて受け入れられない」と強く抗議しました。
そして、慰安婦問題は2015年の日韓合意で「最終的かつ不可逆的な解決」を両国政府で確認しているなどとして、国際法違反を是正するために適切な措置を講じるよう求めました。
これに対しカン外相は、韓国側の立場を説明したうえで「冷静な対応が必要だ」と述べたということです。
このあと茂木大臣はオンラインで記者団の取材に応じ「国際法上も2国間関係上も、到底考えられない異常な事態が発生した。日韓両国は非常に深刻な関係にあったが、今回の判決で急速に悪化する懸念が高まっている」と述べました。
そのうえで「今までの常識でいえば考えられない判決が出されたわけで、これが却下されることがスタートだ。日本政府としては、あらゆる選択肢を視野に入れてきぜんと対応していきたい」と述べました。
北朝鮮 キム委員長「米国は最大の敵」朝鮮労働党大会 #nhk_news https://t.co/KtN5iaxHBu
— NHKニュース (@nhk_news) 2021年1月8日
北朝鮮の国営メディアは9日朝、朝鮮労働党の党大会でキム・ジョンウン(金正恩)委員長が演説した内容を伝え、アメリカのバイデン次期政権を念頭に「アメリカで誰が政権に就こうと、アメリカの実態とわれわれに対する政策の本心は変わらない。最大の敵はアメリカだ」と述べました。
また、キム委員長は「戦術核兵器を開発し、超大型核弾頭の生産も持続的に推し進める」と述べるなど、核・ミサイル開発をさらに進める考えを示しました。
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