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東芝は去年7月の株主総会の運営が公正ではなかったなどとする報告書が公表されたことを受けて13日臨時の取締役会を開き、「真摯に受け止め、責任の所在を明確化する」という見解を示しました。

そのうえで、株主の信任が得られないとして、監査委員会を担当する社外取締役2人と副社長ら執行役2人が退任することを決めました。

去年7月の東芝株主総会でいわゆる“モノ言う株主”として知られる筆頭株主投資ファンド「エフィッシモ・キャピタル・マネジメント」が提案した社外取締役の人事案が否決されたことなどをめぐり、株主に選任された外部の弁護士が今月10日に「総会が公正に運営されたものとはいえない」と結論づけた報告書を公表しました。

これを受けて東芝は13日、臨時の取締役会を開いて報告書への対応を議論し、見解を公表しました。

それによりますと、「報告書を真摯に受け止め、外部の第三者の参画も得て速やかに客観的、透明性のある徹底した真相の究明を行い責任の所在を明確化する」としています。

また、報告書の中で、監査委員会が機能を十分に果たしていないと指摘されたことから、株主の信任を得られないとして、社外取締役監査委員会委員長を務める太田順司氏と同じく監査委員会の委員を務める山内卓氏について、今月25日の株主総会での取締役候補者から外し、退任することを決めました。

さらに、報告書の中で経済産業省とのやり取りが指摘された豊原正恭副社長と、加茂正治上席常務についても退任することを決めました。

東芝は今後、再発防止策を取りまとめ、経営の透明性の確保を図っていくとしています。

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