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東京電力は29日に都内で株主総会を開き、およそ270人が参加しました。

総会では、前の経済同友会代表幹事で、三菱ケミカルホールディングスの前会長の小林喜光氏を取締役に選ぶ人事案が承認され、その後の取締役会で新会長への就任が正式に決まりました。

東京電力は、2011年の福島第一原発事故のあと社外から招いた会長が経営の改革を進めてきましたが、前任の川村隆氏が退任した去年6月以降、空席が続いていました。

東京電力としては、エネルギー政策に通じ財界の重鎮でもある小林氏を経営トップに招くことで、柏崎刈羽原発のテロ対策の不備など不祥事が相次ぐ組織の抜本的な改革を急ぐ方針です。

一方、29日の総会では、一連の不祥事について、小早川智明社長が「立地地域や広く社会の皆様に不安や不信を抱かせるような事案を発生させ、改めておわびする」と述べ、陳謝しました。

また、柏崎刈羽原発の再稼働の中止を求める議案なども株主から出されましたが、採決の結果、反対多数で否決されました。