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大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手が出場するオールスターゲームホームラン競争が日本時間の13日午前9時すぎから始まりました。そのルールをお伝えします。

持ち時間は1回戦と準決勝は3分、決勝は2分。各選手には持ち時間終了後に30秒のボーナスタイムが与えられます。

また、飛距離が144.7メートル以上のホームランを打てばボーナスタイムがさらに30秒増え、ボーナスタイムの間はカラフルな特別球が使用されます。

選手の疲労を考慮して、後攻の選手が先攻の選手の本数を上回った場合は、その時点で終了となり、選手は競技中に45秒の休憩を取ることもできます。

同じ本数で並んだ場合は、延長戦として60秒間のタイブレークが行われます。

優勝賞金は、おととしのホームラン競争から、それまでの8倍となり、日本円でおよそ1億1000万円となっています。

ことしの大リーグのオールスターゲームは、2年ぶりにロッキーズの本拠地、コロラド州デンバーで開催され、12日は前日恒例のホームラン競争が行われました。

ホームラン王争いを独走し、投打の二刀流で活躍する大谷選手は、大リーグ屈指の強打者8人がトーナメント形式で競うホームラン競争に日本選手で初めて出場し、開始前の選手紹介で壇上に上がると、スタジアムに詰めかけたファンからひときわ大きな歓声があがりました。

大谷選手は1回戦の最後に登場しましたが、先攻のナショナルズの若手スラッガー、ソト選手が4分間で22本を打ったのに対して、はじめは高い弾道の打球が飛ばせず苦しみ、途中で45秒間の休憩を取った際には、高校の先輩でマリナーズ菊池雄星投手がドリンクを持って駆けつけました。

大谷選手は、その後ペースをあげて最初の3分間で16本、144.7メートル以上のホームランを打って獲得したボーナスタイムの1分間で6本を打って、ソト選手に並び延長戦となりました。

1分間で行われた延長戦は、2人とも6本ずつで決着がつかず、再延長となり、1人3回のスイングで争った結果、先攻のソト選手が3スイングともホームランを打ったのに対し、大谷選手は最初のスイングでホームランを打てず、28対31で1回戦敗退となりました。

2回の延長戦の末、1回戦で敗れた大谷選手は直後のインタビューで「疲れました。延長、延長だったのでなかなかないことだと思いますが、最後の30秒がすごく長くてすごく疲れました」と息を弾ませながら話しました。

そして「雰囲気もすごく楽しめたし、いい経験になりました。勝てなかったけど、見ていた方も雰囲気だけでも楽しんでくれたらうれしいです」と初めて出場したホームラン競争を楽しんだ様子でした。

大谷選手は翌日のオールスターゲームで史上初の投打の二刀流で出場することになっていて「これから休んであしたに備えたい。あしたは試合なので、そこに向けて頑張りたい」と話していました。

これまでのホームラン競争での最長飛距離は、2002年に当時カブスサミー・ソーサさんがマークした159.7メートルで、映像解析を行うスタットキャストが2015年に導入されて以降は2017年にヤンキースのジャッジ選手がマークした156.3メートルでした。

ことしのホームラン競争では、1回戦で地元・ロッキーズのストーリー選手が157.8メートルをマークしてジャッジ選手の記録を更新すると、メッツのアロンゾ選手も156.6メートルをマークしました。

そして、大谷選手と1回戦で対戦したナショナルズのソト選手が158.5メートルの特大アーチでストーリー選手の記録を更新しました。

注目の大谷選手は1回戦で延長戦の末にソト選手に敗れましたが、ジャッジ選手に並ぶ156.3メートルの大きな当たりを打ち、持ち味は見せました。

ことしの会場となっているコロラド州デンバークアーズフィールドは、標高およそ1600メートルの高地にあり、気圧が低く空気抵抗が抑えられるため打球の飛距離が伸びる球場として知られていて、そうした条件にも後押しされ、各選手が持ち前のパワーを存分に発揮する展開となりました。

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