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「尚蔵館収蔵品は宮内庁の預りで、国宝などを指定する文化庁とは別でした。しかし、皇室の『宝』を観光資源に使おうという政府の方針のもと、各地の博物館、美術館に積極的に貸し出されることになりました。そうなると、見物客に分りやすく価値を説明するために、『国宝』や『重要文化財』といった“仕分け”が必要になってくる。今後、そうした指定が多くなります」(文化庁幹部)

皇室の観光利用の一環である。

宮内庁関係者には、「皇室を観光資源化する政府のやり方はいかがなものか。もっと丁寧に、敬意を払って扱うべきでは」という不満を持つ人や、「皇室の宝」が、文化庁に「ランク付け」されることに「格下げ感」を持つ人もいるという。

尚蔵館利用の方向性が定まったのは、「宮内庁三の丸尚蔵館収蔵品の保存・公開の在り方に関する有識者懇談会」が、17年12月、「皇室の貴重な品々を良好な環境で保護し公開。同時に調査研究と保全管理の充実を図る」ことを骨子とした提言をまとめてからだ。

懇談会に「公開活用関係」の担当として関わったのが、小西美術工藝社の代表で菅義偉首相のブレーンとして知られるデービッド・アトキンソンである。『新・観光立国論』の著者で、成長戦略会議の民間議員でもあるアトキンソン氏に、尚蔵館収蔵品を活用する狙いと今後の方針を聞いた。

――ソフト面の提言もされています。

日本には、皇室を紹介する設備や場所がありません。ならば、尚蔵館を皇室と日本文化との関りを発信する情報拠点にすればいい、と思いました。訪れた国内外の人に、皇室の歴史や文化に触れ、親しみ、理解してもらう。そのためには、学芸機能を担う、永続性のある優秀なスタッフが必要です。

――確かに、皇居は一部、開放されているものの、皇室に親しむ場所がありません。

尚蔵館のある東御苑を始め、公開されている場所はありますが、江戸城跡や箱物ばかりで、皇居にいるという雰囲気を味わうだけ。東京駅に着き、皇居に行って、二重橋の写真を撮って帰るだけ、ということになりかねない。『見せ物』ではなく、皇室文化を理解してもらう場所にしたいと思いました。

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