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海上風力発電施設を設置するために建造が進められている世界最大規模の作業船が23日、広島県呉市で報道各社に公開されました。

この船は土台を海底に固定する風力発電施設を設置するための作業船で、建設大手「清水建設」からの受注で広島県呉市にある造船所が建造を進めています。

作業船の全長は142メートル、幅は50メートルで、会社によりますと洋上風力発電の作業船としては世界最大規模だということです。

エンジンを積んでみずから航行できるのが特徴で今後、大型の風力発電の設置にも対応できるように2500トンの重さまでつり上げることができるクレーンが搭載される予定です。

建造費用はおよそ500億円で来年10月の完成を予定しています。

洋上風力発電をめぐっては現在、国内ではほとんど実用化されていませんが、政府は将来の主力電源の1つとして位置づけて2040年までに発電能力を3000万から4500万キロワット、大型の火力発電所に換算して30基分以上に拡大する計画を決めています。

清水建設のエンジニアリング事業本部の白枝哲次事業部長は「日本の洋上風力発電はまだ始まったばかりで、本格的な洋上風力発電所の建設を成功させて国内市場の拡大と定着に貢献したい」と話しています。

#アウトドア#交通