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北朝鮮は6日、国営メディアを通じて、国防科学院が極超音速ミサイルの発射実験を5日に行い「700キロ先の目標に誤差なく命中した」などと発表しました。

これについて、韓国国防省の関係者は7日、初期の分析結果を明らかにしました。

それによりますと、今回のミサイルは去年10月の「国防発展展覧会」で公開されたもので、去年9月に北朝鮮が初めて発射した、極超音速ミサイルだとする「火星8型」とは異なる種類だと分析しています。

そのうえで、最高速度は「極超音速」にあたるマッハ6程度だったものの、これを維持することができなかったほか、水平移動しながら飛行距離が700キロに達したとする北朝鮮の主張は誇張されているとして、極超音速ミサイルと呼ぶには技術的に不十分だとする見方を示しました。

さらに韓国国防省の関係者は、韓国やアメリカが探知して迎撃することは可能だと説明し、今後も北朝鮮のミサイル開発の推移を注視していく姿勢を強調しました。

北朝鮮キム・ジョンウン総書記は8日が誕生日で、年齢は公表されていませんが、韓国統一省は1984年生まれとしていることから38歳になったとみられます。

8日付けの朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、去年までと同様にキム総書記の誕生日について伝えていません。

北朝鮮ではキム総書記の祖父、キム・イルソン(金日成)氏、父親のキム・ジョンイル金正日)氏の誕生日は「民族最大の祝日」とされますが、北朝鮮のことしのカレンダーでもキム総書記の誕生日は祝日になっていません。

キム総書記は軍の最高司令官に就任してから先月30日で10年となり、権力基盤を強化する一方、長引く経済制裁新型コロナウイルスへの対策として続けている国境封鎖の影響もあって、国民生活の改善は進んでいないと指摘されています。

また、韓国の通信社、連合ニュースは父親のジョンイル氏の場合、40歳の誕生日で祝日にしたと伝えていて、専門家の間では、北朝鮮としてキム総書記の偶像化をどれくらい進めるか、慎重に判断しているのではないかという見方も出ています。

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