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7年連続で最終赤字が続き、経営再建中の液晶パネルメーカー、ジャパンディスプレイは、現在、2000億円余りの資本金を1億円に減らす「減資」を行うと発表しました。資本金を減額した分で、累積した赤字を穴埋めし、財務を立て直すねらいだとしています。

発表によりますと、ジャパンディスプレイは、ことし3月中に開く臨時の株主総会で承認されることを前提に、現在、2152億円の資本金を1億円に減らします。

スマホや自動車に使われる液晶パネルの生産を手がけていますが、海外勢との厳しい価格競争が続くなど、去年3月期の決算まで、7年連続で最終赤字に陥っています。

会社としては、資本金の減額分を使って、およそ2800億円に膨らんだ赤字の累積を穴埋めし、財務を立て直すねらいで「財務の健全化は中長期的な企業価値の向上に資する」としています。

企業は、資本金1億円以下になると税制上、中小企業と見なされて優遇処置の対象となるため、税負担を軽くするねらいもあるとみられます。

資本金を減らす「減資」は、新型コロナウイルスによって大きな打撃を受けた旅行会社やホテルの運営会社など、観光関連の業界でも相次いでいます。