https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

今回の地震について、地震のメカニズムに詳しい東京大学地震研究所の古村孝志教授は「震源の場所や深さから考えて日向灘フィリピン海プレートの沈み込みによって起きた地震と考えられる。日向灘はふだんから地震が多いところで、ここ数年でも同じような規模の地震が起きている」としたうえで「今後1週間程度は同程度の揺れが起こると考えて備えてほしい。今回は津波の心配はなかったが同じような場所で地震の規模が大きくなれば津波への備えも必要になるので注意してほしい」と話しています。

また地震のメカニズムに詳しい京都大学防災研究所宮崎観測所の山下裕亮助教は「今回の地震は沈み込んでいるフィリピン海プレートの内部で起きた地震と考えられる。ふだんから比較的地震活動がある地域だ。震源が陸地に近い場所だったので、大分県東部や宮崎県延岡市などでは揺れが強くなった可能性がある」と指摘しました。

そのうえで「その後も地震活動が続いているので、今後も強い揺れを伴う地震に注意が必要だ。崖崩れや落石にも注意してほしい」としています。

今回の地震について、気象庁の束田進也 地震津波監視課長は午前3時10分から記者会見を開き「揺れの強かった地域では落石や崖崩れなどの危険性が高まっているので今後の地震活動や降雨の状況に注意が必要だ。今後1週間程度は最大震度5強程度の地震に注意してほしい。特に今後2、3日程度は規模の大きな地震が起きることが多くある」と呼びかけました。

また今回の地震は、南海トラフの巨大地震が想定されている領域の中で起きていますが、これについては「南海トラフ地震との関係を調査するマグニチュードの基準に満たない地震だが、地震活動などについては気象庁で注意深く監視している」と説明しました。

今回の地震では震度5強の揺れを観測した大分県と宮崎県のほか、高知県熊本県山口県愛媛県、それに福岡県の7つの県の合わせて60の震度計のデータが「未入電」と表示されました。

気象庁によりますとこのうち震度5強の揺れを観測した大分県佐伯市にある震度計の1つは地震の前にバッテリーとの接続が故障して別の電源に接続していたため強い揺れで震度の情報が入らなかった可能性があるということです。

震度5強の揺れだったと推計されています。

一方、合わせて42の震度計震度1から2の揺れを正常に観測していたということですが現状の気象庁の設定では、付近で震度5弱以上の揺れが観測されると、観測値との差が大きいため、誤ったデータの可能性があるとして「未入電」と扱われてしまうということです。

このほかメンテナンス中だった震度計が1か所あったほか大分県や宮崎県、熊本県内に自治体が設置している震度計の一部ではデータが送信されていないということです。

気象庁は、受信できていないデータの状況を調べるとともに、震度が観測されているのにもかかわらず「未入電」とされてしまうシステムの運用のあり方についても検討するとしています。

#気象・災害