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引退を表明したのは、アメリカ連邦最高裁判所で30年近くにわたり判事を務めたリベラル派の重鎮、ブライヤー判事(83)で27日、バイデン大統領に宛てた書簡を公表し、ことし夏に引退することを明らかにしました。

バイデン大統領は記者会見で、後任として連邦最高裁では初めてとなる黒人女性を指名する考えを示しました。

最高裁は、人工妊娠中絶や同性婚、銃規制の是非など、社会を二分するような問題に最終的な司法判断を多数決で示すことから、9人の判事のうち、保守派とリベラル派の構成が重要な意味を持ちます。

現在の顔ぶれは、トランプ前政権の指名などにより、保守派が6人、リベラル派が3人と、保守派が多数を占めています。

判事の人事は議会上院の承認が必要で、与党・民主党の一部からは「民主党が上院の主導権を握っているうちに、新しい判事を指名するべきだ」などとして、ブライヤー判事の引退を望む声が出ていました。

バイデン大統領は来月末までに後任の人選を進めるとしていて、その行方に注目が集まっています。

#米大統領

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