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イラン核合意修復に向け最終段階に入っていた米国とイランの間接協議が一転、崩壊の危機に直面している。ロシアによる土壇場の要求をきっかけに妥結間近とみられた交渉が宙に浮いており、ここにきて交渉を中断せざるを得なくなっているためだ。

間接協議の仲介役を担うロシアのラブロフ外相は5日、ロシアのイランとの貿易などは対ロ制裁で妨げられないことを保証するよう米国に突然要求。ウクライナ侵攻に対して制裁を強める西側諸国には受け入れられない要求で、米政府はすぐさま、核合意とは全く関係ないと拒絶した。

交渉が決裂すれば、イランにとって核兵器開発は目と鼻の先となり、中東で新たな戦争が勃発する恐れもある。また、欧米がイランにさらなる厳しい制裁を課せば、ウクライナ紛争によりすでに圧迫されている世界の石油価格がさらに高騰しかねない。

欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表(外相)はツイッターに「外的要因により、ウィーン会談の一時中断が必要だ」と投稿。「最終文書は基本的に準備が整っており、テーブルの上にある」とした。

アメリカとイランは核合意の立て直しを目指し、イランの核開発制限やアメリカによる制裁解除の進め方などをめぐり、EUや合意関係国のロシアなどを介して間接協議を進めてきました。

こうした中、EUの外相にあたるボレル上級代表は11日、ツイッターで「外的な要因によって一時中断が必要だ」として、協議をいったん中断することを明らかにしました。

「外的な要因」が何かは具体的に言及していません。

ただ、ウクライナへの軍事侵攻を受けてアメリカなどがロシアに対する制裁を強化するなか、ロシアは、核合意が立て直されたあとイランとの間の貿易などは軍事侵攻に絡む制裁とは関係なく保証されるべきだと、今月になって突然要求しました。

これに対し欧米各国は「核協議と関係のない条件を加えるべきではない」などと批判し、大詰めを迎えていた協議はロシアによるウクライナへの軍事侵攻の影響で先行きが不透明となる事態となっています。

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