市川海老蔵さん 十三代目團十郎襲名へ 11月から襲名披露公演 #nhk_news https://t.co/68ahBzRHF2
— NHKニュース (@nhk_news) 2022年5月31日
市川團十郎は江戸時代から続く歌舞伎界の大名跡で、海老蔵さんは、父親で2013年に亡くなった十二代目に続く十三代目を襲名することになっていましたが、新型コロナウイルスの影響で、おととし5月に予定されていた襲名が延期となっていました。
松竹によりますと、ことし11月から2か月間にわたって東京の歌舞伎座で襲名披露公演を行うことが決まったということで、海老蔵さんは十三代目市川團十郎白猿を名乗るということです。
また、同じく延期となっていた海老蔵さんの長男、堀越勸玄さん(9)の八代目市川新之助、襲名も合わせて行われることになりました。
海老蔵さんは「初代團十郎より市川家にとりまして大切な名跡であり、その大きな名を継承するという重責を改めて痛感しております。いまだ不安や制約の多い状況下ではございますが、少しでも多くの方々に喜んでいただけますよう、前を向き歩を進めるべく精いっぱい勤めてまいります」などとコメントしています。
ことし11月に十三代目市川團十郎を襲名することになったことを受けて、市川海老蔵さんがコメントを発表しました。
「コロナ禍により延期となっておりましたが、この度、十三代目市川團十郎白猿を襲名し、歌舞伎座に於いて御披露申し上げる運びとなりました。また、倅 勸玄には八代目市川新之助を名乗らせ、初舞台を勤めさせていただきます。初代團十郎より市川家にとりまして大切な名跡であり、その大きな名を継承するという重責を改めて痛感しております。未だ不安や制約の多い状況下ではございますが、どのような時も変わらずに応援をしてくださる皆様のご支援に深く感謝いたし、少しでも多くの方々に喜んでいただけますよう、前を向き歩を進めるべく精一杯勤めてまいります。私、勸玄共に、まだまだ芸道未熟ではございますが、歴代の團十郎、市川宗家の名を辱めることのないよう、心新たに努力精進する所存でございます。何卒いずれも様におかれましては、親子ともども尚一層のご後援を賜りますようお願い申し上げる次第にございます」
海老蔵は團十郎白猿と名乗る。白猿とは五代目市川團十郎が晩年に俳号として用いたもので、のちに芸名にも使用した。五代目團十郎自身は「祖父は栢莚(はくえん)、親は五粒(ごりゅう)、倅は海老蔵の節、栢莚、私は白い猿と書いて白猿と申します。この心は名人上手に毛が三筋足らぬと申す義でござりまする」とその号の由来について語っている。この言葉は「猿は人間に毛が三筋足らぬ」という当時の俗説にちなんだもの。江戸時代に猿は人間によく似ているが毛が三本足りないので人間に及ばないと信じられていた。そのため、五代目團十郎は祖父や父たちに及ばないので、「はくえん」の音に「白猿」の文字を当てたという。
あらためて説明を求められると海老蔵は「私も、この度、團十郎襲名ということではございますが、やはり父や祖父の足元にも及ばぬという気持ち。これから精進していこうという気持ちも含めまして会社の方々とお話をして、白い猿という方向性でお願いします、と」と説明。父や祖父への尊敬の念から團十郎白猿を襲名することを明かした。
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