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ミャンマーでは、去年2月、軍がクーデターを実行し、アウン・サン・スー・チー氏ら民主派の政治指導者を次々と拘束しました。

軍はその後、クーデターに抗議する市民に発砲や暴行を繰り返し、現地の人権団体「政治犯支援協会」のまとめによりますと、22日までに合わせて2007人が死亡しました。

団体によりますと、死者は、軍と民主派の抵抗勢力の戦闘が続く北西部のザガイン管区で相次いでいます。

軍は重火器で村を攻撃し、住民を拷問するなどの弾圧を行っていて、今月6日には仏教施設に避難していた市民に対し、背後から兵士が発砲するなどして11人が死亡したということです。

死者が2000人に上ったことについて、現地のアメリカ大使館は22日、SNSに「ミャンマー軍は市民に非人道的で残虐な行為を行っており、責任を負わせる必要がある」と投稿し、非難しました。

ミャンマー情勢をめぐってはASEAN東南アジア諸国連合が軍と民主派の対話を仲介する特使を派遣し、働きかけを行っていますが、事態が収束する見通しは立たず、市民の犠牲が増え続けています。

ミャンマー軍は、クーデターを起こした去年2月1日、国家顧問として事実上政権を率いていたスー・チー氏を拘束し、去年5月にスー・チー氏自身も見知らぬ場所に身柄を移して、軟禁を続けていました。

そのうえで、スー・チー氏をおよそ20の罪に問い、軍の統治下に置かれた裁判所が、無線機を違法に輸入した罪や、汚職の罪など、これまでに6件で、合わせて禁錮11年の有罪判決を言い渡していました。

軍が設置した「国家統治評議会」のゾー・ミン・トゥン報道官は23日、声明を出し、スー・チー氏を22日、ネピドーの刑務所に収監したことを明らかにしました。

さらに「収監は法にしたがって行ったもので、スー・チー氏は他の受刑者とは別の特別な場所に収容されている」と説明しています。

今後の裁判の審理は、刑務所内に新たに設けられた法廷で行われるということです。

軍によるスー・チー氏に対する措置については、恣意的(しいてき)な裁判が、被告に極めて不利な条件で行われているなどとして、民主化を求める市民や国際社会から強い批判が出ていますが、刑務所への収監で、批判はさらに強まるとみられます。

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