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戦闘が激しくなっているのは、ミャンマー南東部のカレン州です。

州内には、少数民族武装勢力が支配する地域があり、クーデターに抗議して、軍に弾圧された市民が避難していましたが、地元メディアによりますと、今月14日、軍がこの地域の施設を捜索し、アウン・サン・スー・チー氏が率いる政党NLD=国民民主連盟の関係者と市民、合わせて30人以上が拘束されました。

そして、これに反発した武装勢力と軍の間で15日から戦闘が激しくなり、複数の死傷者が出たということです。

国境を接するタイの軍や警察によりますと、17日も国境から500メートルほどの場所で戦闘が起き、これまでに住民およそ2500人が、国境の川をわたってタイ側に避難しました。

また、タイ側にも砲弾の落下が確認されているということで、タイ軍がミャンマー軍に抗議する事態となっています。

ミャンマーの有力メディア「イラワディ」が裁判の関係者の話として伝えたところによりますと、スー・チー氏は17日、首都ネピドーで開かれた汚職の罪に関する裁判に白いシャツと茶色の巻きスカートという現地では囚人服とされる姿で出廷しました。

服は刑務当局が準備したものだということです。

ただスー・チー氏は落ち着いてきぜんとした態度で裁判に臨んでいたとしています。

スー・チー氏は12月6日社会不安を引き起こした罪などで禁錮4年の判決を受け、その後軍が設置した最高意思決定機関「国家統治評議会」の議長名で刑期を半分に減らされるとともに刑務所には移送されず現在の軟禁場所で刑期を過ごすという恩赦が与えられていました。

一方で、ほかに少なくとも汚職など10件の罪で訴追され、裁判が続いています。

軍が今回、囚人服で出廷させた背景には国民の根強い支持を受けるスー・チー氏の権威をおとしめようとするねらいがあるものとみられます。

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