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ボスニア・ヘルツェゴビナの内戦末期に起きた第2次世界大戦後のヨーロッパで最悪の大量虐殺と言われる事件から27年となりました。

現地では犠牲者を追悼する式典が行われ、参加者からは当時の内戦と、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を重ねて見る声が聞かれました。

ユーゴスラビアボスニア・ヘルツェゴビナでは民族間の対立が激しい内戦に発展しました。

東部の町スレブレニツァでは1995年、セルビア系の武装勢力イスラム系の住民8000人以上を殺害したとされ、第2次世界大戦後のヨーロッパで最悪の大量虐殺とされています。

事件から27年となった11日、犠牲者が埋葬されている墓地では追悼の式典が開かれ、大勢の遺族や内戦を体験した人たちなどが集まりました。

式典では、新たに身元が確認された50人の遺骨が納められたひつぎが埋葬されました。

参加した人たちからは、当時の内戦とロシアによるウクライナへの軍事侵攻を重ねて見ているという声が聞かれました。

内戦中に17歳で強制収容所に入れられたという男性は「私の家族も住むところを追われたので、ウクライナの人たちの話を聞くと当時を思い出す。ボスニア・ヘルツェゴビナの内戦のあと二度と繰り返してはならないと思っていたのにまた同じようなことが起き、怒りを感じる」と話していました。

#バルカン半島