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2000年公開の映画「ザ・ビーチ」は、レオナルド・ディカプリオさんが主演を務めたことから世界的なヒットとなり、ロケ地となったタイ南部のピピ島にあるマヤ湾は多くの人が訪れる観光スポットとなりました。

しかし、地元当局などは映画の撮影で自生していた植物が取り除かれるなど自然が破壊されたとして、撮影を許可したタイ政府やアメリカの映画会社に原状回復などを求める訴えを起こしました。

タイの最高裁判所は13日、タイ政府に対し、島の自然を元に戻すことを命じる判決を言い渡し、映画会社には復元費用として1000万バーツ(日本円でおよそ4000万円)の支払いを命じました。

判決を受け、タイ政府は今後、具体的な復元計画を策定することになります。

ピピ島のマヤ湾をめぐっては、観光客の増加で生態系が破壊されたとして、2018年から3年余りにわたって立ち入りが禁止され、いまも制限が続いていて、今回の判決を受けて自然保護と観光の促進をどう両立させていくかが改めて課題となりそうです。

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