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日本は、序盤からスペインに押し込まれ、前半11分に先制されましたが、日本は、後半、積極的なプレスで相手ゴールに迫り、3分に、後半から入った堂安律選手が鮮やかなミドルシュートを決め、同点に追いつきました。

さらに6分には、同じく後半から入った三笘薫選手のゴールラインぎりぎりからの折り返しに田中碧選手が右足であわせてゴールに押し込み、VARによるビデオ判定でも覆らず日本が勝ち越しました。

これが三笘選手のクロスボールをあげた場面を上から撮影した写真です。ボールの一部がわずかにゴールライン上に残っていることも確認できます。

国際サッカー評議会のサッカー競技規則によりますと、ボールがピッチの外に出たと判定されるのはグラウンド上あるいは空中でラインを完全に越えたときとされています。

つまり、地面に接している部分でなくてもボールの一部がライン上に残っていれば、プレーは続けられます。

勝ち越しゴールは、三笘選手がクロスボールをあげる際、ボールがゴールラインの外に出ていたか、残っていたか微妙だったことからVAR=ビデオ・アシスタント・レフェリーと呼ばれる審判によるビデオ判定となりました。その結果、ラインを完全に越えていないと判断され、勝ち越しゴールが認められました。

三笘選手は「1ミリですけどピッチの中に入っていればいいなと思って足を伸ばしました」と振り返りました。最後まであきらめずにボールを追う日本の選手たちの姿勢が強豪を打ち破る劇的な勝ち越しゴールを生み出しました。

ビタラフ氏:2つの技術が使われています。1つがキネクソンが開発したチップを使ったトラッキングシステムです。公式球の中に埋め込まれており、正確にボールの位置を測定できます。もう1つは他社製の「ホークアイ」と呼ばれる技術で、テニスなどでも使用されています。会場に設置されたカメラによって、映像で判断するシステムですね。

-ひと言で「VAR」と言っても、技術が補完し合っているわけですね。

ビタラフ氏:そうです。前回大会は「ホークアイ」だけでしたが、今大会はキネクソンが開発した技術が使われています。

-具体的にどのようにチップで測定していますか。

ビタラフ氏:チップは「IMU=慣性計測ユニット」と言います。加速度センサー、角速度(ジャイロ)センサーを搭載し、3次元の慣性運動、並進運動、回転運動を検出できます。他競技ではバスケットボール、ハンドボールなどでも活用されており、さまざまな運動データから選手の競技パフォーマンスや身体負荷のモニタリングが可能となっています。

今回のゴールラインの判定に関しては、観客席の最前列前の外周に張り巡らせたアンテナとの連動で計測をしています。フィールドをマッピングしていることで、(直系約22センチの)ボールが(最大12センチの)ラインを割ったかどうか、割ってない場合はコンマ何ミリの単位でラインにかかっているかを測定できます。あの場面でも、ミリ単位での数字が出ているでしょう。

-三笘選手は「1ミリでも」とコメントしていましたが、実際に1ミリ以下で計れるのですね。

家徳氏:その通りです。今大会はキネクソンのチップとホークアイの技術が融合されたことにより、より正確に、より早くVARの判定が行えます。前回大会は映像を見る時間、どうしても人為的になってしまう部分が課題として残りました。今大会ではキネクソンの技術を使用したことで、映像だけでは判断に時間を要するような場面でも、迅速に対応できるようになりました。

-もしキネクソンの技術がなければ、ボールが出たと判断されていた可能性もありますか。

家徳氏:一概には言えませんが、可能性はあったと思います。欧州ではすでにブンデスリーガなどでこの技術が導入されています。スペインのルイス・エンリケ監督が「VARを信頼している」と言っていました。欧州ではすでに技術的な浸透が進んでいる事も影響しているのかなと思います。

ビタラフ氏:そうですね。チップはワイヤレス充電されます。1試合ではボールの入れ替えも考えて、最低20個以上はチップ内蔵球を用意しています。

スペインのルイス・エンリケ監督は試合後、「加工されたに違いない写真を見た。この写真が本物のはずがない。操作されているはずだ」と語った。

「VARが判定にあんなに時間をかけていたとき、何か怪しいと感じていた。(中略)何も言うことはない」

「幸いなことに、このチームが崩壊モードに陥るのは4年に1度だけだ。そうでなければ、私はやっていられない」

サッカーのスペイン代表はルイスエンリケ監督(52)は1日、ワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグE組最終戦で日本に1─2で逆転負けを喫したことを受け、不満をあらわにした。

スペインは前半に先制したものの、後半の序盤に2失点。この結果、日本が同組首位、スペインは2位通過となった。日本は決勝トーナメント1回戦で2018年W杯ロシア大会で準優勝だったクロアチアと対戦。スペインはモロッコと戦うことになった。

ルイスエンリケ監督は試合後の記者会見で「全くハッピーではない。われわれは(1次リーグを)突破したが、この試合に勝って首位で終えたかった。しかし(後半開始から約)5分間で日本に2点を決められてしまい、それができなくなった。われわれは解体されてしまった」と嘆いた。

さらに「あらゆる手を尽くしたので(選手起用や戦術に関して)ミスはなかった。ストライカーを中盤に下げてチャンスを作ろうともした」とし、「日本の積極的なディフェンス相手にスペースを作れなかった」と述べた。

E組のもう1試合ではコスタリカが一時、ドイツをリード。ルイスエンリケ監督は「この状況について知っていたとしたら、心臓発作を起こしていたと思う」とも話した。コスタリカがこの試合に勝っていた場合、スペインは敗退していた。

前回のワールドカップ ロシア大会で準優勝した世界ランキング12位のクロアチアは、キャプテンでベテランのルカ・モドリッチ選手を中心としたチームです。

今大会の1次リーグでは初戦のモロッコと引き分け、第2戦のカナダに4対1で勝ったあと、1日に行われた第3戦では世界2位で優勝候補のベルギーと引き分け、1勝2引き分けの成績でグループFの2位で決勝トーナメントに進みました。

ベルギーとの試合から一夜明けた2日、クロアチアのダリッチ監督がドーハ市内にある練習拠点で記者会見を開き、決勝トーナメントの1回戦で対戦する日本について「クオリティーが高く、ハイレベルのプレーをして、諦めないチームだ。難しい相手だと考えている」と警戒感を示しました。

そのうえで「チームによい規律が必要だし、ミスをしてはいけない。いい雰囲気を作りながら日本戦へ準備を始めたい」と話していました。

日本とクロアチアが対戦する決勝トーナメントの1回戦は現地時間の今月5日、日本時間の6日午前0時から行われます。

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