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ドイツ連邦検察庁は、国家転覆を図っているとされる極右団体のメンバーおよび支持者と見られる25人を、7日早朝の一斉捜査で身柄を拘束したと発表した。

連邦軍事防諜庁(BAMAD)の報道官はロイターに対して、捜査対象には現役兵士1人と複数の予備兵が含まれていると説明。現役兵特殊作戦部隊のメンバーという。

検察庁によると、容疑者らは遅くとも2021年11月末以降、自分たちのイデオロギーに基づく行動を実行するため準備。資材の調達や新規メンバーの勧誘、射撃訓練などを行っていた。

軍や警察の関係者を中心にメンバーを集めようとしていたという。

検察庁によると、国内11の連邦州での捜査には3000人以上の警察官や治安部隊が投入された。

ドイツの連邦検察は7日、およそ3000人の警察官らを投入して国内各地とイタリア、オーストリアの合わせて130か所以上でテロ組織の摘発に乗り出し、組織に参加したり支援したりした疑いで25人を逮捕しました。

検察の発表によりますと「ハインリヒ13世」を名乗る男と退役軍人が首謀者とみられ、ほかに、去年まで連邦議会議員を務めていた現職の裁判官も逮捕されたということです。

組織の構成員らはドイツがいわゆるディープ・ステート=闇の政府に支配されているという陰謀論を信じ、去年11月ごろから国家の転覆と独自の政府の樹立を目指して会合を重ねていたということです。

具体的に、武装したグループで連邦議会の議事堂に押し入る計画を立てていた疑いもあるとしています。

この組織には内閣のような部門や軍事部門も設けられ、ドイツ軍や警察の関係者を勧誘しようとしていたということで、摘発についてドイツのメディアは「大規模なテロ組織が治安当局に接近していた」などと衝撃をもって伝えています。

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