「ダボス会議」始まる テーマは“分断された世界 協力の姿” #nhk_news https://t.co/AtffvNAtZL
— NHKニュース (@nhk_news) 2023年1月16日
スイス東部、アルプスの高地、ダボスで通称「ダボス会議」として知られる世界経済フォーラムの年次総会が16日から始まりました。ことしは50人余りの政府の代表や、企業経営者などおよそ2700人が参加して「分断された世界における協力の姿」をテーマに議論を交わします。
17日には、世界10大リスクで知られるユーラシアグループの代表、イアン・ブレマー氏が司会を務める「グローバリゼーション」の行方を議論するセッションが開かれます。米中の対立やロシアによるウクライナ侵攻などによって世界の分断が進む中、著名な歴史学者などが世界の協調の在り方などを議論します。
また、EU=ヨーロッパ連合のフォンデアライエン委員長の講演やフィンランドのマリン首相などが参加するセッションも開かれ、ウクライナ侵攻の行方や、ヨーロッパの防衛政策について、活発な議論が行われる予定です。
最終日の20日には日銀の黒田総裁も現地を訪問し、「世界経済の見通し」を議論するセッションに参加する予定です。
ダボス会議 大国が分断に向かうリスクと協調の重要性指摘 #nhk_news https://t.co/KT5aKymHKu
— NHKニュース (@nhk_news) 2023年1月17日
スイス東部、ダボスで開かれている世界経済フォーラムの年次総会、通称「ダボス会議」は2日目の17日、リスク分析で知られる国際政治学者イアン・ブレマー氏が司会を務め、世界の分断をテーマにセッションが開かれました。
この中でブレマー氏は「われわれは地政学的な“景気後退”の中にいる。アメリカは内向きになり、ロシアはならずもの国家になっているという状況の中で、脱グローバル化という概念にたどりつく」と指摘し、「脱グローバリゼーション」の動きに懸念を示しました。
また、歴史家のニーアル・ファーガソン氏は米中の対立が激しくなる中、「世界にはアメリカと中国2つの秩序が存在する。アメリカのバイデン政権がトランプ前政権の自国第一主義を引き継いでいることも驚くべきことだ」と述べました。
一方、オックスフォード大学のナイリー・ウッズ教授は分断による遅れが指摘されている気候変動対策について「エネルギーの転換はバラバラに取り組むべきではない」として国際協調が欠かせないという考えを示しました。