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#天皇家

世界の海面上昇に大きな影響を与える可能性から、「終末の氷河」とも呼ばれる南極にある氷河が、海の中でどのようにとけているのか、水中ロボットなどで直接、調べた結果、氷河の底で実際に氷がとける速さは、これまでの予測よりも遅いことがわかりました。

この研究は、アメリカなどの研究チームが15日、科学雑誌の「ネイチャー」に発表しました。

南極にある「スウェイツ氷河」は、すべてとけると、世界の平均海面を50センチ以上、上昇させる可能性が指摘されていて、影響の大きさから「終末の氷河」とも呼ばれています。

研究チームは、氷河の上から深さおよそ600メートルの穴をあけ、カメラやセンサーを備えた水中ロボットを入れるなどして氷河の底が海水と触れる部分がどのようにとけているのかを調べました。

その結果、氷河の底で実際に氷がとける速さは、これまでの予測よりも遅いことがわかりました。

一方で、クレバスなど、氷河にできる亀裂の中では、氷が比較的、速くとけていることがわかったということです。

こうした結果について、研究グループは氷河の底では氷がとけてできた冷たい水が層になり、氷がゆっくりととけるのに対し、クレバスは水温の高い海水が入りこみやすく、氷が速くとけていると分析しています。

研究グループは、「今回の発見は、これからの海面上昇に対する氷河の影響を理解するうえで重要な一歩だ」としています。