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ビッグモーターは25日、一連の問題が発覚してから初めて記者会見を開き、創業者の兼重宏行社長と長男の兼重宏一副社長が問題の責任を取って26日付けで辞任しました。

一連の問題で大手損害保険各社は、不正な請求に応じて支払った保険金の返還や関連する費用の損害賠償を求める方針で、ビッグモーターは25日の会見で、過去1年間だけでもおよそ3万件にのぼる車両修理について社内調査を進める方針を示しました。

会見で、兼重前社長は「不適切な保険金請求を行っていたお客様に対しましては損害保険会社様と連携しながらすみやかに返金も含め、対応をすすめてまいります」と述べ、損害保険会社だけでなく、不必要な修理が行われた顧客に対しても返金を行うとしています。

ただ、社内調査の対象期間が特定できていないなど不正の全容は分かっておらず、不利益を被った顧客などへの対応を着実に行うことが求められています。

一方、この問題をめぐっては、国土交通省が26日午後、会社側から直接、法律に違反する点がないか聞き取りを行うことにしています。

損害保険ジャパンを含めた損保大手3社は、事故にあった保険契約者にビッグモーターの修理工場を紹介する業務を行っていましたが去年夏、保険金の不正請求問題が発覚したことを受けて、紹介する業務を停止しました。

関係者によりますと、損害保険ジャパンはビッグモーターに出向していた社員から、「板金や塗装を担当する工場長の指示で不正が行われている可能性がある」という情報を得ていたということですが、大手3社のうち損害保険ジャパンだけが一時的に契約者の紹介を再開したということです。

再開した理由について会社は、工場長の指示ではなく現場での連携不足による過失だったという報告がビッグモーターからあったからだとしていますが詳細な調査は行っていませんでした。

会社は、当初、出向者は不正を知らなかったと説明していましたが、25日、外部の弁護士による調査委員会を設置すると発表し、保険金の不正請求を認識できなかった経緯を詳しく調べることにしています。

損害保険ジャパンは、2011年以降に合わせて37人を出向させるなど長年、ビッグモーターと親密な関係にありましたが、「当時の判断に誤りがあり反省している」とコメントしています。

ビッグモーターは、損害保険会社から複数の出向の社員を受け入れていましたが、25日の会見では「損保会社からの出向者の不正への関与は一切無かった」と説明しています。一方「損害保険ジャパン」からの出向者と現場で接点があったというビッグモーターの元工場長は、自身も社内で行われていた不正を知っていたとした上で「出向者の中にも不正を認識している人がいた」と証言しています。

元工場長によりますと、接点があった出向者は修理の見積もりの支援や、顧客からのクレーム対応などの業務にあたっていました。

ビッグモーター社内の不正を認識した上で「表に出たら本当に大変なことになる。いつか絶対、痛い目に遭うよ。やりすぎてはいけない」などと話していたということです。

その出向者は「不正をただしたい」とも語っていたということで、男性は「本当に最後まで魂は売らず、“何とかしたい”と、周りの社員には話していたが、結局ビッグモーターとの力関係で、会社に対してはどうしても言えない構図ができてしまっていたと思う」などと話しました。

損害保険ジャパン」元社員 “おかしいと気付くはず”

損害保険ジャパン」の自動車保険などを取り扱う部署で働いていた元社員の男性は、損保側とビッグモーターの関係について「損保側が、事故を起こした契約者の車の修理工場としてビッグモーターを紹介し、その紹介数に応じて、ビッグモーターから新たな保険契約の枠をもらう仕組みになっていた。“テリトリー”と呼ばれる店舗単位の枠をいくつも失うと、億単位の減収につながる可能性があるため、損保の社員は競争とプレッシャーにさらされ、力関係は圧倒的にビッグモーターが上だった」と明かしました。

男性は、今回保険金の不正請求が見過ごされた背景には、ビッグモーターが優位な立場にありながら損保と顧客を融通し合う「特殊な関係」があったと考えていて、「事故に遭った保険の契約者側の報告書と、修理工場からの請求書などを照らし合わせれば、査定を行う保険会社の担当者はおかしいと気付くはずだ。“払いたくない”と言った担当者もいたと思う」と話していました。

「状態良好」のはずの中古車が…修理以外の顧客にも不信感広がる

ビッグモーターに対する不安や不信感は、車の修理以外の顧客にも広がっています。

福島県の25歳の男性は、おととし、ビッグモーターの店舗で「旧車」と呼ばれる珍しい中古車をおよそ400万円で購入しました。

店の担当者からは「車の状態は良好だ」と説明されていましたが、納車の日、店から自宅に運転して帰る途中、オイルメーターが動いていないことに気付いたということです。

車のマフラーを確認すると、複数穴が開いている場所があり、さらにシートベルトのストッパーが作動しないなどの不具合もありました。

ビッグモーターから受け取っていた整備の記録には、不具合があった場所にはいずれも点検済みであることを示すチェックがありました。

男性は今回不正が発覚したことで、整備不良の車を売りつけられたのではないかと不信感を強めたといい「いったい何の点検をしたのか。何度も抗議しても謝罪のことばも、詳しい説明もありません。一生乗るつもりで買った車なのに、危なくて気軽に乗ることもできません。まだ10年ほどローンが残り、買い替えることもできず、人生を狂わされた気分です」と話していました。

※このニュースは、NHKの「ニュースポスト」に寄せられた情報をもとに取材しました。

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