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FRB信頼失う恐れ
リッチモンド連銀のバーキン総裁は、インフレ目標を途中で変更し始めれば、米金融政策当局は信頼を失う恐れがあるとの認識を示した。バーキン総裁は「2%の目標は、決して達成できない空想上のユニコーンのようなものではない」と指摘。大半の中央銀行は約2%のインフレ目標を掲げており、それを維持することを支持していると述べた。また6月のインフレ率が予想以上に鈍化したことについて、米経済が深刻なリセッション(景気後退)に陥ることなく物価安定を取り戻す「ソフトランディング(軟着陸)」を実現できる可能性を示唆しているとの考えを改めて示した。

債券投資の基本
フィデリティ・インターナショナルは急落した米国債を積極的に購入している。66億ドル(約9600億円)規模の「グローバル・マルチ・アセット・インカム・ファンド」の運用に携わるジョージ・エフスタソプロス氏(シンガポール在勤)は先週、米国債利回りが2011年来の水準に急上昇する中、30年物米国債を購入した。同氏はファンドの米国債への投資比率を現在の約3.5%から倍増させる余地があると語った。「債券投資の基本は何かといえば、実質利回りがプラスの時に買うことだ」と言う。

下方修正リスク
2023年3月まで1年間の米雇用者数は、23日に発表される年次ベンチマーク(基準)改定で増加幅が下方修正される見通しだ。約50万人の修正を予測する声もある。JPモルガン・チェースエコノミスト、ダニエル・シルバー氏は基準改定に伴い、3月まで1年間の雇用者増が速報値で50万人近く下方修正されると予想。これは1カ月当たり約4万人の下方修正に相当する。この規模の下方修正があったとしても、雇用者数の伸びは月平均で30万人程度と力強いペースであることに変わりはなく、労働市場の健全性に関するエコノミストの見解に、根本的な変化が生じる可能性は低い。

銀行に痛み
金利上昇は貸し手に利益拡大の機会を与える一方、借り入れコストが絶え間なく上昇する事態は銀行セクターに新たな問題を生じさせかねないと、TDセキュリティーズのシニアストラテジストは警告する。2年債の利回りが今週5%に上昇したことは、秋に向けて「多くの銀行にペイントレード(痛みを伴う取引)」を意味すると、TDセキュリティーズの米金利戦略責任者、ジェナディー・ゴールドバーグ氏は22日、ブルームバーグテレビジョンで語った。 「銀行が抱える未実現の満期保有損失と売却可能損失を追跡するだけでも、プレッシャーがかかっていることが分かる」という。

為替デスク直撃
銀行の為替トレーディングデスクが、市場ボラティリティー低下の影響を大きく受けている。銀行の利幅が圧迫されるだけでなく、トレーディング収入が減少し、新型コロナウイルス禍からの回復も遅れている。BCGエクスパンド・リサーチがまとめた上位100行の数字によると、今年上期の為替トレーディング収入は前年同期比で15%減少した。下期に挽回しなければ、今年はここ3年で2年目の通期減収となる可能性がある。最近の銀行決算ではトレーディングの弱さが目立っており、ゴールドマンやBNPパリバなどでは債券・通貨・商品(FICC)トレーディングが低調となっている。

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