ゴールドマン、インフレ圧力上昇を予想−債券トレーダーも同意 - Bloomberg
米ゴールドマン・サックス・グループはインフレ圧力が高まり始めているとの見方を示す。債券市場はトレーダーらがこれに同意していることを示唆している。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)のデータによると、通常の国債とインフレ連動債の利回り格差が示す世界の予想インフレ率は年率1.3%と1年2カ月ぶり高水準。
ゴールドマンのチーフエコノミスト、ジャン・ハッチウス氏は27日にブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「米国が完全雇用にかなり近いことを示唆するデータは数多い。インフレ上昇圧力が生じ始めている」と語った。「米金融当局は徐々にではあるがこれに対処すると思う」とも述べた。
同氏によれば、12月の米利上げ確率は65%。フェデラルファンド(FF)金利先物は50%の確率を示唆している。
一方、日興アセットマネジメントとみずほ投信投資顧問はインフレ期待が高まってもインフレが問題になるとは考えていない。日興アセットのオーストラリア部門の金利・為替担当チーフ・グローバルストラテジスト、ロジャー・ブリッジズ氏はインフレ期待の高まりについて「デフレ懸念が後退していることを意味するにすぎない」と述べた。
原題:Bond Market Inflation Outlook Jumps as Goldman Says More to Come(抜粋)